この問題の正解は「運賃は「14時間分の時間制運賃」と「50キロ分のキロ制運賃」の合計額、料金は「1時間分の深夜早朝運行料金」が必要である。」です。
この問題を解くポイントは、走行距離・走行時間の端数処理をしっかりと覚えておきましょう。
また時間制運賃は出庫帰庫の点呼点検時間として合計2時間と走行時間を合算します。
深夜早朝料金は22時以降5時までの間に点呼点検時間・走行時間が含まれた場合1時間当たり2割以内の割増料金を適用します。
選択肢1. 運賃は「11時間分の時間制運賃」と「30キロ分のキロ制運賃」の合計額、料金は不要である。
間違いです。
走行時間は30分以上は1時間に切り上げるため走行時間は12時間とみなします。この時点でこの回答は間違いです。また点呼点検時間が含まれていません。
回送距離も走行距離に含まれるため、30キロ分のキロ制運賃が間違っています。この場合のキロ制運賃は44キロですが、10キロ未満は10キロに切上げるため50キロとなります。
深夜早朝料金が必要です。
選択肢2. 運賃は「12時間分の時間制運賃」と「40キロ分のキロ制運賃」の合計額、料金は「3時間分の深夜早朝運行料金」が必要である。
間違いです。
12時間分の時間制運賃に点呼点検時間である2時間が合算されていません。
キロ制運賃は10キロ未満は10キロに切上げるため50キロとなります。
深夜早朝料金は22時以降5時までに点呼点検時間・走行時間が含まれた場合に適用されますので間違いです。
選択肢3. 運賃は「13時間分の時間制運賃」と「44キロ分のキロ制運賃」の合計額、料金は「2時間分の深夜早朝運行料金」が必要である。
間違いです。
この回答の13時間分の時間制運賃とは11時間30分の端数処理を誤って切捨てにし、点呼点検時間を合算しています。時間の端数処理は切り上げのため12時間に点呼点検時間の2時間を合算します。
キロ制運賃は10キロ未満は10キロに切上げるため50キロとなります。
深夜早朝料金は22時以降5時までに点呼点検時間・走行時間が含まれた場合に適用されますので間違いです。(時間の端数処理が間違っています。)
選択肢4. 運賃は「14時間分の時間制運賃」と「50キロ分のキロ制運賃」の合計額、料金は「1時間分の深夜早朝運行料金」が必要である。
正解です。
11時間30分の走行距離の端数処理で12時間とみなします。そこに点呼点検時間の2時間を合算し14時間分の時間制運賃となります。
44キロの走行距離の端数処理は10キロ未満は10キロに切上げるため50キロ分のキロ制運賃となります。
深夜早朝料金は22時以降5時までに点呼点検時間・走行時間が含まれた場合に適用されますので、4:40から5:00までの20分間に出庫時の点呼点検時間の1時間が加算されます。1時間20分を端数処理をしますと、30分未満は切捨てになりますので1時間分が深夜早朝料金適用となります。
まとめ
回送距離・回送時間ともに走行距離・時間に含まれます。
走行距離…10キロ未満は10キロに切上げ
走行時間…30分未満は切捨て、30分以上は1時間に切上げ
端数処理の仕方をしっかりと頭に入れておくと、選択肢が狭められ答えまで導きやすくなりますのでポイントはしっかりと押さえましょう。