公立学校教員の過去問
令和3年度(令和4年度採用)
共通問題 問21
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問題
公立学校教員採用選考試験(教職教養) 令和3年度(R4年度採用) 共通問題 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果」(文部科学省 国立教育政策研究所 令和元年7月)に関する記述として適切なものは、次の1~5のうちのどれか。
- 小学校、中学校における「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦しているか」との質問では、最も肯定的に回答した児童生徒の割合が前回調査と比較して増加し、肯定的に回答した児童生徒ほど、授業で学んだことをほかの学習に生かそうとしたり、国語、算数、英語等の学習 においても、主体的な姿勢をとる傾向がある。
- 中学校における国語と数学に関する「勉強が好きか」、「勉強は大切だと思うか」との質問では、小学校6年生と比較すると、いずれの項目も、肯定的な回答が上回り、経年変化を見ても増加傾向にある。
- 「英語の勉強が好きか」との質問では、即興で自分の考えを英語で伝え合う言語活動や、聞いたり読んだりした内容について英語で書いてまとめたり自分の考えを書いたりする言語活動を行っている中学校の生徒の方が、行っていない中学校の生徒より、肯定的に回答する割合が 低い傾向にある。
- 「授業でもっとコンピュータなどのICTを活用したいと思うか」との質問では、コンピュータなどのICTを活用した授業に対する児童生徒の興味関心は高く、小学校6年生と比較すると、中学校3年生の方が肯定的な回答が上回っている。
- 「総合的な学習の時間で、課題の設定からまとめ・表現に至る探究の過程を意識した指導をしているか」との質問では、肯定的に回答した割合は、小学校、中学校ともに、平成27年度以降減少傾向にある。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
1.正しいです。
調査結果では『「難しいことでも,失敗を恐れないで挑戦しているか」(挑戦心)は平成29年度と比べると,最も肯定的に回答した児童生徒の割合が増加している。』としています。
2.誤りです。
調査結果では『国語と数学に関する生徒の興味関心(~の勉強が好き,~の勉強は大切だと思う)は、小6の結果と比較すると、いずれの項目も肯定的な回答がやや少ないものの, 経年変化を見ると増加傾向にある。』としています。
「いずれの項目も、肯定的な回答が上回り」とする選択肢の記述は誤りです。
3.誤りです。
調査結果では『即興で自分の考えを英語で伝え合う言語活動や,聞いたり読んだりした内容について英語で書いてまとめたり自分の考えを書いたりする言語活動を行っている学校と行っていない学校では,「英語の勉強が好き」という生徒な割合に2倍以上の大きな差が出ている』としています。
行っている学校の方が2倍以上多くなっていますので、記述は誤りです。
4.誤りです。
調査結果では「授業でもっとコンピュータなどのICTを活用したいと思うか」の質問に対する肯定的な回答は、小学校6年生では86.5%、中学校3年生では78.4%となっています。
中学校3年生の方が下回っているので、記述は誤りです。
5.誤りです。
調査結果では『「総合的な学習の時間で,課題の設定からまとめ・表現に至る探究の過程を意識した指導をしているか」との質問に肯定的に回答した小中学校の割合は,平成27年度以降増加傾向にあり,今年度は小中学校ともに9割程度である。』としています。
ここ数年は増加傾向にありますので、記述は誤りです。
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02
正解は 1 です。
1.正しいです。
「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果」の
「2(5). 児童生徒の自己肯定感、挑戦心、達成感等に関する状況②」に
書かれていることと一致しています。
2.誤りです。
「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果」の
「2(1)国語、算数・数学について ②生徒の興味関心と中学校における指導」
に以下のことが書かれています。
・国語と数学に関する生徒の興味関心は、小6の結果と比較すると、
いずれの項目も肯定的な回答がやや少ないものの、
経年変化を見ると増加傾向にある。
よって、選択肢の文章の「肯定的な回答が上回り」のところが誤りです。
3.誤りです。
「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果」の
「2(2) 中学校英語について
②学校における指導状況と生徒の授業の受け止め」に
以下のことが書かれています。
・即興で自分の考えを英語で伝え合う言語活動や、
聞いたり読んだりした内容について英語で書いてまとめたり
自分の考えを書いたりする言語活動を行っている学校と
行っていない学校では、「英語の勉強が好き」という生徒の割合に
2倍以上の大きな差が出ている。
よって、選択肢の文章の「肯定的に回答する割合が低い傾向」のところが
誤りです。
4.誤りです。
「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果」の
「2(4) ICTを活用した学習状況」に以下のことが書かれています。
・「授業でもっとコンピュータなどのICTを活用したいと思いますか。」
の質問に対して肯定的な回答したのは、小学校が86.5%、中学校が78.4%
よって、選択肢の文章の「中学校3年生のほうが肯定的な回答が
上回っている」のところが誤りです。
5.誤りです。
「平成31年度(令和元年度)全国学力・学習状況調査の結果」の
「2(3). 主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善に関する
取組状況②」に以下のことが書かれています。
・「総合的な学習の時間で、課題の設定からまとめ・表現に至る探究の過程を
意識した指導をしているか」との質問に、
肯定的に回答した小中学校の割合は,平成27年度以降増加傾向にある。
よって、選択肢の文章の「小学校、中学校ともに、平成27年度
以降減少傾向にある」のところが誤りです。
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03
選択肢1→正解です。
国立教育政策研究所の調査結果では、「難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦していますか。」という質問に対して最も肯定的に回答した割合が、小学校では3.5%、中学校では2.5%増加しています。さらに、授業で学んだことをほかの学習に生かそうとしたり、国語、算数、英語等の学習においても、主体的な姿勢をとる傾向があるとされているので、全く同じ内容だと言えます。
選択肢2→不正解です。
国立教育政策研究所の調査結果では、「国語と数学に関する生徒の興味関心」については、「経年変化を見ると増加傾向」にあるとされていますが、「肯定的な回答はやや少ない」とされていあます。具体的には、「国語の勉強は好きですか」の項目は2.7%減少、「国語の勉強は大切だと思いますか」の項目は2.1%、「国語の授業の内容はよく分かりますか」の項目は7.2%減少しています。「算数・数学の勉強は好きですか」の項目は10.6%、「算数・数学の勉強は大切だと思いますか」の項目では9.5%、「算数・数学の内容はよく分かりますか」の項目は9.3%減少しています。
選択肢3→不正解です。
国立教育政策研究所の調査結果では、「即興で自分の考えを英語で伝え合う言語活動や、聞いたり読んだりした内容について英語で書いてまとめたり自分の考えを書いたりする言語活動を行っている学校と、行っていない学校」とでは、「英語の勉強が好き」という生徒の割合に「2倍以上の大きな差」があり、行っている学校の方が高い傾向にあります。
選択肢4→不正解です。
国立教育政策研究所の調査結果では、「授業でもっとコンピュータなどのICTを活用したいと思うか」との質問に肯定的に回答した割合は、小学校が「86.5%」、中学校が「78.4%」なので、上回っているのは「中学校」ではなく、「小学校」です。
選択肢5→不正解です。
国立教育政策研究所の調査結果では、「総合的な学習の時間で、課題の設定からまとめ・表現に至る探究の過程を意識した指導をしているか」との質問に肯定的に回答した小中学校の割合は、平成27年度以降「増加」傾向にあるとされています。
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