給水装置工事主任技術者 過去問
令和元年度(2019年)
問18 (給水装置工事法 問18)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

給水装置工事主任技術者試験 令和元年度(2019年) 問18(給水装置工事法 問18) (訂正依頼・報告はこちら)

給水装置の異常現象に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  給水管に硬質塩化ビニルライニング鋼管を使用していると、亜鉛メッキ鋼管に比べて、内部にスケール(赤錆)が発生しやすく、年月を経るとともに給水管断面が小さくなるので出水不良を起こす。
イ  水道水は、無味無臭に近いものであるが、塩辛い味、苦い味、渋い味等が感じられる場合は、クロスコネクションのおそれがあるので、飲用前に一定時間管内の水を排水しなければならない。
ウ  埋設管が外力によってつぶれ小さな孔があいてしまった場合、給水時にエジェクタ作用によりこの孔から外部の汚水や異物を吸引することがある。
エ  給水装置工事主任技術者は、需要者から給水装置の異常を告げられ、依頼があった場合は、これらを調査し、原因究明とその改善を実施する。
  • ア:誤  イ:正  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:誤

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

ア:誤り。
亜鉛メッキ鋼管の赤水や錆詰まりが問題となったことで、スケールが発生しない硬質塩化ビニルライニング鋼管やステンレス鋼管が多く採用されるようになりました。

イ:誤り。味がおかしい場合は直ちに飲用を中止します。
一定時間管内の水を排水するのは、水道水が赤(黒)褐色・白色になった場合となります。

ウ:正しい。
埋設管に穴が開いていると給水時にこの部分の流速が大きくなり、外部から汚水や微生物を吸引する恐れがあります。

エ:正しい。記述の通りです。

したがって、正答は3となります。

参考になった数57

02

正しい組み合わせを選択する問題です。

選択肢3. ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:正

ア:誤

亜鉛メッキ鋼管と比べて、硬質塩化ビニルライニング鋼管は内部に塩化ビニルがライニングされているため、赤錆やスケールの発生を抑制します。

 

イ:誤

水道水に塩辛い味、苦い味、渋い味などが感じられる場合は直ちに飲用を中止し、水道事業者に連絡する必要があります。

飲用前に一定時間水を排水するというのは、主に滞留水による金気臭などの一時的な問題に対する対処法であり、クロスコネクションのような深刻な汚染のリスクがある場合には不適切です。

 

ウ:正

埋設管が外力によってつぶれたり、小さな孔が開いてしまったりした場合、給水時にその部分で水が高速で流れることにより、エジェクタ作用が生じます。この負圧によって、外部の汚水や土中の異物が孔から管内に吸引されます。

 

エ:正

記述の通りです。

 

参考になった数1