給水装置工事主任技術者 過去問
令和2年度(2020年)
問25 (給水装置の構造及び性能 問26)
問題文
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 問25(給水装置の構造及び性能 問26) (訂正依頼・報告はこちら)
- 水抜き用の給水用具は水道メーター上流側に設置する。
- 水抜き用の給水用具の排水口付近には、水抜き用浸透ますの設置又は切込砂利等により埋戻し、排水を容易にする。
- 汚水ます等に直接接続せず、間接排水とする。
- 水抜き用の給水用具以降の配管は、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。
- 水抜き用の給水用具以降の配管が長い場合には、取外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は「不適当なもの」を解答するものです。
寒冷地では、配管内の水が凍ってしまう可能性があるので、凍結防止対策がされています。
屋外の場合は地中深くに配管を埋設して凍結防止し、屋内の場合は管内の水を排出して空にするための給水用具を設置したり(水抜き)、保温材を使って防寒したりします。
この記述が「不適当なもの」です。
正しくは、水道メーターの「上流側」ではなく、「下流側」です。水は本管(上流側)から流れてきて、家庭(下流側)に供給されます。
この記述は「正しい」です。
浸透ますは、排出された水が土に還る(浸透する)ような構造になっています。
この記述は「正しい」です。
汚水ますは、生活排水を流すためのもので、住宅から排水された汚水は、一度汚水ますに入って、そこから流体だけが排水管へ流れるような構造になっています。凍結防止の水抜き用の給水用具は、汚水ますには直接接続しません。これは、逆流によって水槽などが汚染されるのを防止するためです。
この記述は「正しい」です。
水抜き用の給水用具以降の配管は、管内の水を排出しやすいようなシンプルな構造とする、とあります。「水抜き用の給水用具以降の配管は、先上がり配管とする」ということも言われています。これは水抜き用の排水部分が、蛇口よりも下にあり、水抜きを始めると、抜きたい水が配管の上から下へ流れていく仕組みになっています。もしこの水抜き排水部分と蛇口の間に鳥居配管などがあると、せっかく水抜きをしても、そこに水が溜まってしまう可能性があるため、避けた方が良いです。
この記述は「正しい」です。
ユニオンとは、配管の途中に取り付けて、管の脱着がやりやすくなるようにする継手(つぎて)のことです。
フランジも、配管やパイプを接続するために使用されるもので、つば状になった継手のことです。ボルトを閉めて隙間を埋めて、液体が漏れるのを防ぎます。
もし凍結が起こったら、このユニオンやフランジなどを取り外して解氷作業を行います。
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02
不適当なものを選択する問題です。
不適当です。
水抜き用の給水用具は、水道管内の水を排出して凍結を防止するためのものです。
水道水の使用者側の配管の水を抜く必要があるため、水道メーターの「下流側」で、かつ屋内立ち上がり管の間に設置するのが一般的です。
水道メーターの上流側に設置すると、水道メーターから先の、凍結の危険がある家屋側の給水装置の水を完全に抜くことができなくなります。
適当です。
排水された水が滞留して再凍結し、水抜き用具や周囲の地盤を損傷するのを防ぐため、浸透を良くする措置が必要です。
適当です。
水道法で禁止されているクロスコネクション(異質の水が水道管に逆流するのを防ぐ措置)の観点から、汚水や雑排水が混入する可能性のある汚水ますなどに直接接続することは避け、間接的に排水する必要があります。
適当です。
鳥居配管やU字形の配管は、水が溜まりやすく、水抜き操作をしても管内の水を完全に排出しきれず、凍結の原因となるため避けるべきです。
配管は水抜き栓から先上がり勾配にしたり、勾配をつけて排水を容易にする必要があります。
適当です。
配管が長いと、万が一の凍結や故障の際に修繕・交換が困難になるため、メンテナンスや分解を容易にするためにユニオンやフランジといった継手を適切な間隔で設ける必要があります。
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