給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の構造及び性能 問25

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の構造及び性能 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

給水装置の逆流防止に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 水が逆流するおそれのある場所に、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令に適合したバキュームブレーカを設置する場合は、水受け容器の越流面の上方150mm以上の位置に設置する。
  • 吐水口を有する給水装置から浴槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は50mm以上を確保する。
  • 吐水口を有する給水装置からプール等の波立ちやすい水槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は100mm以上を確保する。
  • 逆止弁は、逆圧により逆止弁の二次側の水が一次側に逆流するのを防止する給水用具である。

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この過去問の解説 (1件)

01

不適当なもの」を解答する問題です。

例えば、トイレの水を流した後、その水が逆流してきたらトイレが汚染されてしまいます。このように、水が逆流するおそれのある場所には、逆流防止用の給水装置が設置されていますが、その設置の条件にはいくつかあります。

選択肢1. 水が逆流するおそれのある場所に、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令に適合したバキュームブレーカを設置する場合は、水受け容器の越流面の上方150mm以上の位置に設置する。

この記述は「正しい」です。

越流面(えつりゅうめん)とは、水をためるための容器の上端のことです。これを超えると、水が溢れることになります。

バキュームブレーカとは、給水管内の圧が低くなっているところ(負圧)に空気を送って、その負圧を解消する器具のことです。

バキュームブレーカは越流面の150mm(15cm)以上高い位置に設置するように、とされています。

選択肢2. 吐水口を有する給水装置から浴槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は50mm以上を確保する。

この記述は「正しい」です。

呼び径によって吐水口空間の距離は変わりますが、浴槽に給水する場合に関しては、記述のように越流面からの吐水口空間は50mm以上と決められています。

選択肢3. 吐水口を有する給水装置からプール等の波立ちやすい水槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は100mm以上を確保する。

この記述が「不適当なもの」です。

「100mm以上」は間違いで、200mm以上」が正解です。

選択肢4. 逆止弁は、逆圧により逆止弁の二次側の水が一次側に逆流するのを防止する給水用具である。

この記述は「正しい」です。

弁の1次側、2次側とは、通常の水の流れの入り口側が1次側で、出口側が2次側です。水は圧の高い方から低い方へ流れます(低い方へ引っ張られます)。水が2次側から1次側へ逆流しようとすると、逆止弁の中の弁が閉まり、逆流を防止します。

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