給水装置工事主任技術者 過去問
令和2年度(2020年)
問24 (給水装置の構造及び性能 問25)
問題文
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 問24(給水装置の構造及び性能 問25) (訂正依頼・報告はこちら)
- 水が逆流するおそれのある場所に、給水装置の構造及び材質の基準に関する省令に適合したバキュームブレーカを設置する場合は、水受け容器の越流面の上方150mm以上の位置に設置する。
- 吐水口を有する給水装置から浴槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は50mm以上を確保する。
- 吐水口を有する給水装置からプール等の波立ちやすい水槽に給水する場合は、越流面からの吐水口空間は100mm以上を確保する。
- 逆止弁は、逆圧により逆止弁の二次側の水が一次側に逆流するのを防止する給水用具である。
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この過去問の解説 (2件)
01
「不適当なもの」を解答する問題です。
例えば、トイレの水を流した後、その水が逆流してきたらトイレが汚染されてしまいます。このように、水が逆流するおそれのある場所には、逆流防止用の給水装置が設置されていますが、その設置の条件にはいくつかあります。
この記述は「正しい」です。
越流面(えつりゅうめん)とは、水をためるための容器の上端のことです。これを超えると、水が溢れることになります。
バキュームブレーカとは、給水管内の圧が低くなっているところ(負圧)に空気を送って、その負圧を解消する器具のことです。
バキュームブレーカは越流面の150mm(15cm)以上高い位置に設置するように、とされています。
この記述は「正しい」です。
呼び径によって吐水口空間の距離は変わりますが、浴槽に給水する場合に関しては、記述のように越流面からの吐水口空間は50mm以上と決められています。
この記述が「不適当なもの」です。
「100mm以上」は間違いで、「200mm以上」が正解です。
この記述は「正しい」です。
弁の1次側、2次側とは、通常の水の流れの入り口側が1次側で、出口側が2次側です。水は圧の高い方から低い方へ流れます(低い方へ引っ張られます)。水が2次側から1次側へ逆流しようとすると、逆止弁の中の弁が閉まり、逆流を防止します。
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02
不適当なものを選択する問題です。
〈設置位置の基準〉
バキュームブレーカの設置高さ:越流面の上方150mm以上
一般的な洗面器、流しなど:呼び径に応じて25mm〜50mm以上
浴槽など静音な水槽の吐水口空間:50mm以上
プールなど波立ちやすい水槽への吐水口空間:200mm以上
ア:適当
バキュームブレーカは、給水管内に負圧が生じた際に自動的に外気(大気)を吸い込んで負圧を破壊し、逆サイホン作用による水の逆流を防止する装置です。
逆流防止の機能を確実にするため、水受け容器の越流面の上方150mm以上の位置に設置することが規定されています。
この基準によって、バキュームブレーカが汚染水に浸かることを防ぎ、機能不全を防止します。
イ:適当
「給水装置の構造及び材質の基準に関する省令」では、水の汚染を防止するため、吐水口と水受け容器の越流面との間に一定の空間(吐水口空間)を設けることが定められています。
一般的な静穏な水槽の場合、呼び径による規定がありますが、浴槽への越流面からの吐水口空間は50mm以上です。
ウ:不適当
プールや、事業活動に伴い洗剤・薬品を使用する水槽など、水面が波立ちやすくまたは汚染リスクが高い場所では、通常の水槽(50mm以上)よりも遥かに大きな200mm以上の空間を確保することが義務付けられています。
エ:適当
逆止弁はポンプの停止などで二次側の水圧が一次側の水圧よりも高くなった場合により、水が逆流するのを防止する給水用具です。
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