給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の構造及び性能 問24

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の構造及び性能 問24 (訂正依頼・報告はこちら)

水撃作用の防止に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  水撃作用の発生により、給水管に振動や異常音がおこり、頻繁に発生すると管の破損や継手の緩みを生じ、漏水の原因ともなる。
イ  空気が抜けにくい鳥居配管がある管路は水撃作用が発生するおそれがある。
ウ  水撃作用の発生のおそれのある箇所には、その直後に水撃防止器具を設置する。
エ  水槽にボールタップで給水する場合は、必要に応じて波立ち防止板などを設置することが水撃作用の防止に有効である。
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正
  • ア:誤  イ:正  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:正

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この過去問の解説 (1件)

01

それぞれの文章の正誤を考え、その組み合わせがマッチしているものを選択する問題です。

水撃作用とは、例えばポンプが始動、もしくは停止することにより、送水管の中の水の流速が急に変わることで管内の圧力が急に上昇もしくは低下することで起こります。

水撃が起こると、管やポンプ、バルブなどが破損してしまうことがあるので、対策が必要になります。

以下、それぞれの文章の正誤を考えていきましょう。

ア 水撃作用の発生により、給水管に振動や異常音がおこり、頻繁に発生すると管の破損や継手の緩みを生じ、漏水の原因ともなる。

この記述は「正しい」です。

イ 空気が抜けにくい鳥居配管がある管路は水撃作用が発生するおそれがある。

この記述は「正しい」です。

鳥居配管とは、鳥居の凸の形のように、上がって、横に伸びて、また下がるような配管のことをいいます。

鳥居配管水撃作用が起きやすい配管です。

なぜなら、空気は水より軽いため、凸の部分に空気が溜まりやすいからです。

ウ 水撃作用の発生のおそれのある箇所には、その直後に水撃防止器具を設置する。

この記述は「誤り」です。

この文章中の「直後」が間違いです。正しくは「その手前に近接して」です。

水撃作用が発生しているおそれのある箇所の手前に設置します。

エ 水槽にボールタップで給水する場合は、必要に応じて波立ち防止板などを設置することが水撃作用の防止に有効である。

この記述は「正しい」です。

ボールタップとは、水洗トイレのタンクの中に入っているような、浮力を利用して自動的に開閉する栓のことです。

タンクの中の水が一気に流れた後、弁が閉じて水が急激に止まるため、水撃作用が起こりやすくなっています。

波立ち防止板とは、文字通り、波立を防止するために設置する板のことです。

以上のことを総合して、ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正 がマッチした解答になります。

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