給水装置工事主任技術者の過去問
令和2年度(2020年)
給水装置の構造及び性能 問28

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 給水装置の構造及び性能 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

飲用に供する水の汚染防止に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア  末端部が行き止まりとなる配管が生じたため、その末端部に排水機構を設置した。
イ  シアンを扱う施設に近接した場所であったため、ライニング鋼管を用いて配管した。
ウ  有機溶剤が浸透するおそれのある場所であったため、硬質ポリ塩化ビニル管を使用した。
エ  配管接合用シール材又は接着剤は、これらの物質が水道水に混入し、油臭、薬品臭等が発生する場合があるので、必要最小限の量を使用した。
  • ア:誤  イ:誤  ウ:正  エ:誤
  • ア:誤  イ:正  ウ:正  エ:誤
  • ア:正  イ:誤  ウ:正  エ:正
  • ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:正
  • ア:正  イ:正  ウ:誤  エ:正

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この過去問の解説 (1件)

01

それぞれの文章の正誤を考え、その組み合わせを答える問題です。

以下の文章の正誤を考えていきましょう。

ア 末端部が行き止まりとなる配管が生じたため、その末端部に排水機構を設置した。

 これは「正しい」記述です。

 行き止まり配管だと、水が停滞する構造になってしまうため、そうならないように、末端部に排水機構を設置するようになっています。

イ シアンを扱う施設に近接した場所であったため、ライニング鋼管を用いて配管した。

 この記述は「誤り」です。

 シアンや六価クロムなど、水を汚染する可能性がある物を貯めておいたり、取り扱う施設には、飲用のための水を供給する給水管や給水用具は設置しないことになっています。

ウ 有機溶剤が浸透するおそれのある場所であったため、硬質ポリ塩化ビニル管を使用した。

 この記述は「誤り」です。

 「硬質ポリ塩化ビニル管」は、合成樹脂管であり、有機溶剤などに侵されやすい配管です。

なので、有機溶剤が浸透するおそれのある場所には使用できません

こういう箇所には、金属管(鋼管やステンレス鋼管など)を使用することが推奨されています。

ここでいうところの「有機溶剤が浸透するおそれのある場所」とは、例えば、ガソリンスタンドや自動車整備工場、有機溶剤取り扱い事務所や倉庫などが当たります。

エ 配管接合用シール材又は接着剤は、これらの物質が水道水に混入し、油臭、薬品臭等が発生する場合があるので、必要最小限の量を使用した。

 この記述は「正しい」です。

 接合用シール材や接着剤は、水道用途に適したものを使用するように言われています。

接着剤、切削油、シール材等が多すぎると、管内に押し込まれ、水道水に混入してしまい、油のにおいや薬品のにおいの原因になります。

選択肢4. ア:正  イ:誤  ウ:誤  エ:正

本肢が正解です。

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