マンション管理士の過去問
令和元年度（2019年）
問49

正答は　3　です。

ア　「第42条　マンション管理士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。マンション管理士でなくなった後においても、同様とする。」としています。
したがって、この設問は正しいです。

イ　「第43条　マンション管理士でない者は、マンション管理士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。」としています。
したがって、この設問は正しいです。

ウ　「第2条5号　マンション管理士　登録を受け、マンション管理士の名称を用いて、専門的知識をもって、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務とする者をいう。」としています。
つまり、試験に合格したが登録を受けていない者は、マンション管理士ではなく、マンション管理士の名称を使用することはできません。
したがって、この設問は正しいです。

エ　「第30条2項　登録は、国土交通大臣が、マンション管理士登録簿に、氏名、生年月日その他国土交通省令で定める事項を登載してするものとする。」としています。事務所の所在地は登録事項ではありません。
したがって、この設問は誤りです。

よって、正しいものは、ア、イ、ウの三つで、正答は3です。

正解は3です。

１。正しい。
マンション管理適正化法第42条では、
「マンション管理士は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らしてはならない。マンション管理士でなくなった後においても、同様とする。」
と定めています。

２。正しい。
マンション管理適正化法第43条では、
「マンション管理士でない者は、マンション管理士又はこれに紛らわしい名称を使用してはならない。」と定めています。

３。正しい。
マンション管理適正化法第2条5項では、
マンション管理士を以下のように定義しています。
「第30条第1項の登録を受け、マンション管理士の名称を用いて、専門的知識をもって、管理組合の運営その他マンションの管理に関し、管理組合の管理者等又はマンションの区分所有者等の相談に応じ、助言、指導その他の援助を行うことを業務（他の法律においてその業務を行うことが制限されているものを除く。）とする者をいう。」
試験に合格しても、登録しなければ、マンション管理士の名称は使用できません。

4。正しくない。
第30条第2項で、
「前項の登録は、国土交通大臣が、マンション管理士登録簿に、氏名、生年月日その他国土交通省令で定める事項を登載してするものとする」
と規定しています。
事務所の所在地は登載事項ではありません。

以上より、正しいのは３つなので、正解は3です。

この問題は、マンション管理士に関する法的な規定の理解を問うものです。

選択肢アからエまでの記述の中で、マンション管理適正化法に則って正しいものがいくつあるかを選ぶ問題です。

ア　正しい

解説：マンション管理士は、業務上知り得た秘密を漏らしてはならないというのは、マンション管理適正化法第42条に明記されています。

これは、マンション管理士が職務上知り得た情報の守秘義務を規定しており、職を離れた後も継続するとされています。

イ　正しい

解説：マンション管理士でない者がマンション管理士やこれに紛らわしい名称を使用することは禁止されています。

これは、マンション管理適正化法第43条で定められており、資格のない者が専門家を装うことを防ぐための規定です。

ウ　正しい

解説：マンション管理士試験に合格しても、国土交通大臣の登録を受けなければマンション管理士の名称を使用することはできません。

これは、マンション管理適正化法第2条5号で定められており、資格を有する者のみがマンション管理士としての業務を行えることを保証するための規定です。

エ　誤り

解説：マンション管理士登録簿には、氏名や生年月日などの情報が登載されますが、事務所の所在地は必ずしも登載されるわけではありません。

これはマンション管理適正化法第30条2項に基づくもので、事務所の所在地を登載することは法に規定されていないためです。

したがって、正しい選択肢はア・イ・ウであり、「三つ」となります。