マンション管理士の過去問
令和4年度(2022年)
問45
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問題
マンション管理士試験 令和4年度(2022年) 問45 (訂正依頼・報告はこちら)
マンションの建築設備に関する次の記述のうち、適切なものはどれか。
- 水栓を閉める際に生じるウォーターハンマーの防止策として、給水管内の流速の上限値を2.5m/sとすることが有効である。
- ガス給湯器の湯を供給する出湯能力は「号数」で表す。1号は入水温度を20℃上昇させた湯を毎分1L出湯する能力を示す。
- 敷地内に設置する排水横主管の管径が125mmの場合に、円滑に排水を流すために、勾配を150分の1以上とした。
- 建築基準法によれば、居室では、シックハウス対策として、換気回数0.4回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。
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この過去問の解説 (2件)
01
マンションの建築設備に関する出題です。
水撃圧ともいわれるウォーターハンマーとは、水を急に止めた際に、管内水流の急激な停止により騒音や振動が発生する現象であり、防止のための措置としては、エアチャンバーを設ける、1.5~2.0m/s程度に流速を遅くする、曲折箇所を少なくする、水栓等を瞬間的に開閉しないようにする等があります。
つまり、「給水管内の流速の上限値を2.5m/sとすることが有効である。」という部分が、適切ではありません。
給湯器の能力は号数で表され、水温+25℃のお湯が、1分間に1L出る量のことをいいます。
つまり、「1号は入水温度を20℃上昇させた湯を毎分1L出湯する能力を示す。」という部分が、適切ではありません。
排水横主管の管径が125mmの場合に、最小勾配は150分の1になるので、適切です。
建築基準法28条の2により、「建築物は、石綿その他の物質の建築材料からの飛散又は発散による衛生上の支障がないよう、①建築材料に石綿その他の著しく衛生上有害なものとして政令で定める物質(石綿等という。)を添加しないこと、➁石綿等をあらかじめ添加した建築材料(石綿等を飛散又は発散させるおそれがないものとして国土交通大臣が定めたもの又は国土交通大臣の認定を受けたものを除く。)を使用しないこと、③居室を有する建築物にあつては、①➁に定めるもののほか、石綿等以外の物質でその居室内において衛生上の支障を生ずるおそれがあるものとして政令で定める物質の区分に応じ、建築材料及び換気設備について政令で定める技術的基準に適合することという基準に適合するものとしなければならない。」とされ、同法施行令20条の8第1項1号イ(1)により、「換気設備についてのホルムアルデヒドに関する法28条の2の政令で定める技術的基準は、住宅等の居室にあつては0.5回/h以上」とされます。
つまり、「換気回数0.4回/h以上の機械換気設備の設置が必要である。」という部分が、適切ではありません。
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02
この問題は、マンションの建築設備に関する記述の中で、建築基準法や一般的な設計基準に基づいた場合に、適切なものを選ぶ問題です。
適切でない
ウォーターハンマーの防止策として、給水管内の流速を一定以下に抑えることが一つの方法です。一般的には、1.5~2.0m/s程度に流速を遅くすることが推奨されます。したがって、「給水管内の流速の上限値を2.5m/sとすることが有効である」という部分は、適切ではありません。
適切でない
ガス給湯器の出湯能力は号数で表され、1号は、入水温度を25℃上昇させた湯を毎分1L出湯する能力を示します。したがって、「1号は入水温度を20℃上昇させた湯を毎分1L出湯する能力を示す」という部分は、適切ではありません。
適切
排水横主管の管径が125mmの場合に、最小勾配を150分の1以上に設定することは、円滑な排水を確保するための一般的な設計基準とされています。
適切でない
建築基準法に基づく換気の要件は、居室の換気回数を0.5回/h以上とすることが求められます。したがって、「換気回数0.4回/h以上の機械換気設備の設置が必要である」という部分は、適切ではありません。
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