マンション管理士 過去問
令和5年度（2023年）
問39

　「電磁波レーダを用いて、鉄筋のかぶり厚さの調査を行った。」ということは、適切です。

　「クラックスケールを用いて、コンクリートのひび割れ幅の調査を行った。」ということは、適切です。

　タッピングマシンとは、軽量床衝撃音発生器のことをいい、軽量床衝撃音レベルを測定するための標準軽量衝撃源です。

　つまり、「タッピングマシンを用いて、外壁タイルの浮きの調査を行った。」ということは、適切ではありません。

　「針入度計を用いて、防水層の劣化度の調査を行った。」ということは、適切です。

正しい

電磁波レーダは、コンクリートを破壊することなく、構造物内部の調査できる装置です。主に構造物内の鉄筋のかぶり厚さ、厚みなどを測定することができます。

正しい

クラックスケールは、コンクリートのひび割れの状態や幅などを計測するための定規です。特徴としては、縁に何段階かのクラック幅の直線が記載されています。

誤り

タッピングマシン（軽量床衝撃音発生器）は、床の表面仕上げ材の性能を検査ものです。したがって本選択肢は誤りです。

正しい

針入度計は、アスファルト防水層の硬さ、劣化度を調査する機器です。

正しい

調査機器の用途

電磁波レーダ：コンクリート内部の鉄筋の位置やかぶり厚さ（鉄筋と表面までの距離）を非破壊で測定する機器です。

ポイント:
電磁波レーダは、鉄筋のかぶり厚さや鉄筋位置の調査に使用される。

正しい

調査機器の用途

クラックスケール：コンクリートやモルタルのひび割れ幅を測定するための器具です。

手軽に目視で測定が可能です。

ポイント:
クラックスケールは、コンクリートのひび割れ幅の測定に使用される。

誤り（正解肢）

タッピングマシンの用途

タッピングマシン：軽量床衝撃音発生器であり、床の軽量衝撃音の測定に用いられます。

外壁タイルの浮き調査には使用されません。

外壁タイルの浮き調査には、打診棒や赤外線サーモグラフィが一般的に使用されます。

ポイント:
タッピングマシンは床衝撃音の測定用。外壁タイルの浮きには使用されない。

正しい

調査機器の用途

針入度計：防水層の柔軟性や硬化度合いを測定する機器です。

劣化が進むと防水層が硬化し、針の入り方に変化が見られます。

ポイント:
針入度計は、防水層の劣化度の調査に使用される。