危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問119
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問題
危険物 乙4の過去問/予想問題 問119 (訂正依頼・報告はこちら)
消火について、次のうち間違っているものはどれか
- 泡消化剤にはいろんな種類があるが、そのいずれも窒息効果がある。
- 一般に、空気中の酸素が一定濃度以下になれば、燃焼は終わる。
- 消火を行うには燃焼の三要素のうち、一要素を取り除く必要がある。
- ハロゲン化物消化剤は、負触媒作用による燃焼を抑止する効果がある。
- 除去消火とは、酸素と点火源を同時に取り去って消火する方法のことである。
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この過去問の解説 (4件)
01
泡消火剤は、泡で可燃物を覆うので、
燃焼に必要な酸素が可燃物に供給されない窒息効果があります。
【2:正しい】
空気中の酸素濃度が15%以上ないと燃えないので、
酸素濃度を下げて消火する方法があります。
不活性ガス消火は、窒素ガスなどを送り込んで酸素濃度を下げます。
【3:正しい】
燃焼が起きるためには、
「可燃物」「酸素供給体」「点火源」が必要です。
これを燃焼の三要素といい、1つでも欠けると燃焼は起きません。
【4:正しい】
ハロゲン化物消火剤は、
消火剤にハロンを使用したもので、ガス消火のひとつです。
ハロゲン原子には、燃焼の連鎖反応を抑える効果(負触媒作用)があります。
【5:間違い】
燃焼の三要素である「可燃物」「酸素供給体」「点火源」のうち、
「可燃物」を取り除いて消火する方法を 除去消火といいます。
(ガスの元栓を閉めて可燃物であるガスを取り除くなど)
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02
泡消火剤にはいろんな種類があるが、そのいずれも窒息効果がある。
泡消火剤は、冷却効果に加えて、燃焼物を覆うことによる窒息効果があります。
2【正】
一般に、空気中の酸素が一定濃度以下になれば、燃焼は終わる。
酸素濃度を約14%以下にすると、窒息効果により消火することができます。
3【正】
消火を行うには燃焼の三要素のうち、一要素を取り除く必要がある。
取り除く三要素によってそれぞれ、
可燃物ー除去消火、温度ー冷却消火、酸素ー窒息消火
といいます。
4【正】
ハロゲン化物消火剤は、負蝕媒作用による燃焼を抑止する効果がある。
ガス消火剤の一種です。窒息効果に加えて、負触媒作用(反応速度を抑える作用)によって燃焼を抑制します。
5【誤】
除去消火とは、酸素と点火源を同時に取り去って消火する方法のことである。
除去消火とは、可燃物を取り除く消火方法です。
酸素を取り除く消火方法を窒息消火と言います。
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03
除去消去法は、可燃物をなくすことにより消火する方法です。
たとえば、燃焼中のガスコンロでガスの栓を閉にすると火が消えます。このような消火方法のことを言います。
●窒息消火方法
窒息消火法は、酸素の供給を止める方法です。
・不燃性の泡で燃焼物を覆う方法・・・空気や二酸化炭素を含む泡によって、燃焼物と空気との接触を断ち昇華する方法です。
泡を溶解させてしまう液体、たとえばアルコールやアセトンなどの燃焼の消火には、普通の泡は不適切です。
この場合、耐アルコール泡(水溶性液体用消火薬剤)が有効です。
・ハロゲン化物の蒸気で燃焼物を覆う方法
ハロゲン化物が持つ窒息作用と燃焼抑制作用を利用する消火方法です。
(消火剤には、ハロン1301、1211および2402の他、2001年にオゾン層を破壊しない2種類の消火剤(HFC-23、HFC-227ea)が追加されました。また、ハロン1301、1211及び2402については、オゾン層破壊のため1994年から生産は全廃されました。)
・二酸化炭素で燃焼物を覆う方法 二酸化炭素で窒息消火する方法です。
・固体で燃焼物を覆う方法 燃焼物を固体で覆って窒息消火する方法です。
(例)
砂をかけて火を消す(この砂を消火砂といいます)。
炭酸水素ナトリウムの粉末消火器で火を消す。
濡れたタオルを炎の上にかける。
●冷却消火法
熱源から熱を奪い、燃焼物を引火点または固体が熱分解する温度(可燃性ガスが発生する温度)以下にして消火する方法です。
消火剤(水が一般的)を用いて燃焼物を冷却消火します。
除去消火、窒息消火、冷却消火は、燃焼の3要素のうち一つを除去する方法です。以下の燃焼の抑制消火を含めると燃焼の4要素になります。
●燃焼の抑制消火法
燃焼の継続を遮断するため、酸化反応に関係のない物質を加えることにより、酸化反応を遮断します。
消火剤にはハロゲン化物や粉末などがあります。
(泡消火剤に必要な泡の性状)
・起泡性 ・耐熱性 ・保水性 ・流動性 ・付着性 ・凝集性 ・燃焼物より軽いこと ・加水分解されないこと
(自然発火の原因)
物質が空気中で常温において自然に発熱し、その熱が長期間蓄積されて、ついに発火点に達し燃焼を起こすに至る現象を自然発火といいます。
動植物油は酸素と非常に結合しやすいため、酸化反応を起こし発熱しやすいです。
したがって、放熱が盛んに行われ、温度も上昇しないが放熱しにくい場合、例えば、油のしみたボロ布を堆積しているときなどは、温度が上昇し熱が蓄積され、ついに発火に至ります。
自然発火の機構としては、次のような種類が考えられます。
・分解熱による発熱(セルロイド、ニトルセルロースなど)
・酸化熱による発熱(乾性油、原綿、石炭、ゴム粉など)
・吸着熱による発熱(活性炭、木炭粉末など)
・微生物による発熱(たい肥、ごみなど)
・その他による発熱
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04
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