危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問142

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問題

危険物 乙4の過去問/予想問題 問142 (訂正依頼・報告はこちら)

静電気の帯電について、次のうち誤っているものはどれか。
  • 引火性液体に帯電すると、電気分解を起こす。
  • 電気の不導体に帯電しやすい。
  • 一般に合成繊維は、綿より帯電しやすい。
  • 湿度が高いほど、帯電しにくい。
  • 帯電防止策として、アースを設置する方法がある。

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この過去問の解説 (4件)

01

静電気は 不導体の摩擦によって発生します。
不導体とは、電気を通さない物質のことです。

電気は一般的に 導体を流れますが
静電気は 不導体に溜まったまま流れません。

溜まった静電気は 放電すると点火源になり
火災の原因にもなります。

【1:間違い】
静電気は、「発熱」「反応」「分解」「蒸発」をしません。

【2:正しい】

【3:正しい】
綿、麻、絹などの天然繊維は、
繊維に適度な水分を含むので静電気が発生しにくくなります。

【4:正しい】
夏よりも冬のほうが静電気が発生しやすいように、
乾燥していると静電気が発生しやすくなります。

水は電気を通しやすいので、空気中に水分があれば
電気が逃げていきます。

【5:正しい】
静電気発生の防止策のひとつに
アースを設置して電気を逃がす方法があります。

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02

引火性液体に帯電しても電気分解は起こりません。

引火性液体はホースを流れるとき帯電しやすく、また帯電した静電気が放電されると点火源になりうるので危険です。

参考になった数40

03

●静電気の発生
 静電気は、電気的に絶縁された2種類の異なる物質を接触摩擦させ引き離したとき、一方に正電荷(+)、他方に負電荷(-)が帯電することなどで発生します。第四類危険物は、一般的に電気の不良導体であり、ガソリンや灯油を送油するとき、その流体摩擦により静電気が発生します。また、タンク内を高圧洗浄(高圧の水で洗浄)すると静電気が発生します。静電気は、液体だけではなく金属などの固体、気体、人体にも発生します。

①静電気の発生機構
・摩擦帯電・・・2種類の物質を摩擦させたとき発生する帯電現象
・接触帯電・・・接触した2種類の物質が分離するときに発生する帯電現象
・流動帯電・・・管内を液体が流れるとき発生する帯電現象
・噴霧帯電・・・液体がノズルから吹き出すときに発生する帯電現象

②静電気の発生しやすい条件
・物質の絶縁抵抗が大きいものほど発生しやすいです。電気の不良導体であるものほど、電気抵抗が大きいものほど発生しやすいです。
・ガソリンや灯油などの送油作業では、流速が大きいほど帯電しやすくなります。また、流れが乱れるほど静電気は発生しやすくなります。
・合成繊維の衣類は、木綿の衣類より静電気が発生しやすいです。
・接触分離する物体の種類や組合せ、接触面積、接触圧などは、静電気発生の要因となります。
・空気中の温度または物質の温度と静電気の発生のしやすさとの間に、直接の関係はありません。

●静電気災害の防止
①静電気の発生を少なくする方法
・摩擦を少なくする。
・接触する二つの物質を選択し、静電気の発生を抑制する。
・導電性の高い材料を使用する。
・除電剤を使用する。
・流速を小さく制限し、流れを乱さないようにする。
②静電気を蓄積させない方法
・静電気が蓄積されやすいものは、導線で電気的に接続し接地(アース)する。
・室内の湿度を75%以上にあげる。
・緩和時間をおいて放出中和する。
・帯電防止服、帯電防止靴(合成繊維の衣類をさけて、木綿の服を直用)を着用する。
・室内の空気をイオン化し静電気を除去する。

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04

静電気は、絶縁体や良導体の
摩擦によって発生します。
絶縁体の方が、電気が外へ逃げないため
帯電しやすく、静電気を蓄積しやすいです。

1【誤】
引火性液体(第4類危険物)は電気を通さないものが多く、静電気が発生しやすいです。
さらに、静電気による火花放電により、
着火・引火することがあります。

2【正】
上記の通りです

3【正】
綿や麻などの植物性の天然繊維は、
適度な水分があるため、帯電しにくいです。

4【正】
静電気は、乾燥していると発生しやすいです。
大体75%以上にすればほとんど帯電しません。

5【正】
アース(接地)することで、
電気を地面に逃がすことができます。

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