危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問145
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
危険物 乙4の過去問/予想問題 問145 (訂正依頼・報告はこちら)
第4類の危険物の一般的取扱いの注意事項として、次のうち正しいものはどれか。
- 蒸気の排出は、下方に向かって行うこと。
- 危険物が流出した場合は、液面が拡大しないよう消火砂をかけ、自然に蒸発するのを待つ。
- 水に溶けない危険物を廃棄する場合は、大量の水に懸濁ぜて下水に流すのがよい。
- 容器に詰める場合、容器内の上部に空間があると漏れやすいので、空間を残さないようにいっぱいまで詰めて密栓する。
- 火気がなくても静電気が蓄積していると火花放電により引火することがあるので、静電気が蓄積しないようにあらかじめ対策をたてておく。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (4件)
01
蒸気の排出は、なるべく高所から排出します。
発生する可燃性蒸気は空気よりも重いので、低所に滞留します。
上方へ向かって排出することで、下方にいく間に蒸気が分散します。
【2:間違い】
液面が拡大しないように消火砂をかけて、吸い取ります。
【3:間違い】
油などの危険物は 下水に流してはいけません。
指定の方法で廃棄する必要があります。
【4:間違い】
容器に詰める場合は、
いっぱいまで詰めずに 少し空間を残しておきます。
容器内の危険物が膨張して容器が破損するのを防ぐためです。
【5:正しい】
参考になった数100
この解説の修正を提案する
02
第4類の蒸気は空気より重いものが多いため、
蒸気は高所へ排出・拡散し、
低所に滞留しないようにします。
2【誤】
引火性蒸気は常に発生させないように
留意せねばなりません。液面が拡大しない
ように消火砂をかけた後は、適切に吸い取りましょう。
3【誤】
第4類に限らず、化学物質を
下水に流すのは厳禁です。
4【誤】
容器中で蒸気が発生し、圧力が上がる
恐れがあるため、いっぱいまで詰めるのは危険です。
保管中も蒸気が発生しないように、
密封して、冷暗所に保存してください。
5【正】
静電気を逃がしやすいホースやタンクを使いましょう。
参考になった数31
この解説の修正を提案する
03
静電気は、電気的に絶縁された2種類の異なる物質を接触摩擦させ引き離したとき、一方に正電荷(+)、他方に負電荷(-)が帯電することなとで発生します。第四類危険物は、一般的に電気の不良導体であり、ガソリンや灯油を送油するとき、その流体摩擦により静電気が発生します。また、タンク内を高圧洗浄(高圧の水で洗浄)すると静電気が発生します。静電気は、液体だけではなく金属などの固体、気体、人体にも発生します。
①静電気の発生機構
・摩擦帯電・・・2種類の物質を摩擦させたとき発生する帯電現象
・接触帯電・・・接触した2種類の物質が分離するときに発生する帯電現象
・流動帯電・・・管内を液体が流れるとき発生する帯電現象
・噴霧帯電・・・液体がノズルから吹き出すときに発生する帯電現象
②静電気の発生しやすい条件
・物質の絶縁抵抗が大きいものほど発生しやすいです。電気の不良導体であるものほど、電気抵抗が大きいものほど発生しやすいです。
・ガソリンや灯油などの送油作業では、流速が大きいほど帯電しやすくなります。また、流れが乱れるほど静電気は発生しやすくなります。
・合成繊維の衣類は、木綿の衣類より静電気が発生しやすいです。
・接触分離する物体の種類や組合せ、接触面積、接触圧などは、静電気発生の要因となります。
・空気中の温度また物質の温度と静電気の発生のしやすさについて、直接の関係はありません。
●静電気災害の防止
①静電気の発生を少なくする方法
・摩擦を少なくする。
・接触する二つの物質を選択し、静電気の発生を抑制する。
・導電性の高い材料を使用する。
・除電剤を使用する。
・流速を小さく制限し、流れを乱さないようにする。
②静電気を蓄積させない方法
・静電気を蓄積するものは、導線で電気的に接続し設置(アース)する。
・室内の湿度を75%以上にあげる。
・緩和時間をおいて放出中和する。
・帯電防止服、帯電防止靴(合成繊維の衣類をさけて、木綿の服を直用)を着用する。
・室内の空気をイオン化し静電気を除去する。
参考になった数22
この解説の修正を提案する
04
蒸気は屋外の高所に排出しなくてはなりません。
主に窒息効果のある消火剤をつかって消化します。
川や下水溝にながしてはいけません。
容器に詰める場合は若干の空間を残して密栓します。
参考になった数19
この解説の修正を提案する
前の問題(問144)へ
乙4問題一覧
次の問題(問146)へ