危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問153
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問題
危険物 乙4の過去問/予想問題 問153 (訂正依頼・報告はこちら)
二硫化炭素を水没貯蔵する理由として最も適当なものは、次のうちどれか。
- 蒸気の発生を防ぐため。
- 水と反応して不動態を形成するため。
- 火気との接触を防ぐため。
- 温度が上昇しないようにするため。
- 不純物の混入を防ぐため。
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この過去問の解説 (5件)
01
二硫化炭素は比重が1よりも大きく(水よりも重く)、水に溶けにくいです。なので有毒な蒸気の発生を防ぐために水没貯蔵します。
この2点と併せて覚えるとよいでしょう。
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02
二硫化炭素 ・・・ 特殊引火物
・水に溶けない。エタノール、ジエチルエーテルには溶ける。
・揮発しやすく、その蒸気は有毒である。
・空気との接触により引火爆発性の混合気体を生じ、広範囲な濃度で爆発する。
・引火しやすい。燃焼範囲が広く、その下限値が低い。
・静電気が発生しやすく、放電火花により引火爆発することがある。
・燃焼すると有毒な二酸化硫黄と二酸化炭素を発生させる。
・蒸気は空気より重く、低所に滞留して爆発性混合ガスをつくる。
・発火点が低く、蒸気配管などへの接触により発火の危険性がある。
・塩素酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム等との混触は、発火の危険性がある。
・蒸気吸入、皮膚からも吸入する。目、鼻、皮膚を激しく刺激する。
(火災予防・貯蔵取扱いの注意)
・火気を近づけない。
・通風、貯蓄の方法はジエチルエーテルと同様。
・水より重く、水に溶けにくいので、可燃性ガスの発生を防ぐため、容器、タンク等への収納は水没貯蔵する。
(消火の方法)
・消火剤: 大量の水噴霧、粉末、泡、二酸化炭素、ハロゲン化物
・消火効果: 窒息消火
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03
二硫化炭素は揮発性をもち、その蒸気は有毒です。
そのため、二硫化炭素の比重が1より大きく水に溶けない性質をいかし、水没貯蔵を行います。
二硫化炭素は、第4類危険物の中で最も発火点が低く危険性が高い一方、工業において欠かせない存在です。
危険物取扱者試験についても要注目物質です。
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04
1番:適当
二硫化炭素は、揮発しやすく蒸気が有毒なため、水に溶けにくい性質と水より重い性質を利用して、水の中に沈める水没貯蔵によって保管します。また、二硫化炭素の燃焼範囲は1~50.0%とかなり広く、なんといっても発火点が90℃と、ほかの危険物と比べると極端に低く危険なため、極力蒸気を出さないように水没貯蔵という特殊な保管方法がとられます。
2番:不適
不動態とは、金属が酸などと反応してできる反応性のない表面皮膜のことを指します。二硫化炭素は非金属であり、水と反応もしないため不適です。
3番:不適
水没貯蔵によって、二硫化炭素の液面と火気との直接の接触は防ぐことができますが、1番の蒸気の発生を防ぐことで、火気と蒸気の接触を防ぐことになるので、理由としては1番のほうが適当になると考えられます。もちろん、ほかの第4類危険物と同様に、水没貯蔵をしていても火気を近づけることは厳禁です。
4番:不適
水没貯蔵によって、温度を上昇させにくくする効果はあるかもしれませんが、環境温度による温度上昇自体は防ぐことができないと考えられます。
5番:不適
水没貯蔵は、火災になる危険性の高い蒸気を発生を防ぐことを目的としているので、水没貯蔵をする理由としては不適です。
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05
二硫化炭素は揮発性があり、発生する蒸気は有毒です。二硫化炭素は水よりも重く、水に溶けにくい性質がありますので、揮発性のある有毒な蒸気の発生を防ぐために水没貯蔵をします。
1:適当
二硫化炭素は水よりも重く(比重が1よりも大きく)、水に溶けにくい性質がありますので、揮発性のある有毒な蒸気の発生を防ぐために水没貯蔵をします。
2:不適
二硫化炭素は水と反応しません。
3:不適
「火気との接触を防ぐため」という理由は、最も適当ではありません。水没貯蔵をするのは、二硫化炭素の蒸気の発生を防ぐためです。水没貯蔵をしているところに火気を近づけることは厳禁です。
4:不適
「温度が上昇しないようにするため」という理由は、最も適当ではありません。水没貯蔵をするのは、二硫化炭素の蒸気の発生を防ぐためです。
5:不適
「不純物の混入を防ぐため」という理由は、最も適当ではありません。水没貯蔵をするのは、二硫化炭素の蒸気の発生を防ぐためです。
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