危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問173
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問題
危険物 乙4の過去問/予想問題 問173 (訂正依頼・報告はこちら)
重油について、誤っているものはどれか。
- 日本産業規格では、第1種(A重油)、第2種(B重油)、および第3種(C重油)がある。
- 原油の常圧蒸留により得られる。
- 発火点は200℃よりも高い。
- 分解重油は自然発火に注意する。
- 不純物の硫黄が燃焼すると塩基性の灰が発生する。
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この過去問の解説 (4件)
01
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02
正解は5番です。
1番:正しい
日本産業規格において、重油の種類は、A重油、B重油、C重油に分類されます。A重油は原油を分留した際に残る残渣油に軽油を90%混ぜたもので、B重油は軽油と残渣油を半量程度混ぜ合わせたもので、C重油は残渣油が90%以上のものです。
2番:正しい
重油は、原油の常圧蒸留によって得られます。
3番:正しい
重油の発火点は250℃~380℃程度で、正しい記述となります。
4番:正しい
分解重油とは、ナフサ(粗製ガソリン)の分解分留の中で得られる、最も沸点温度が高い重質成分のことです。分解重油には、不飽和炭化水素が含まれているため、自動酸化による自然発火に注意する必要があります。
5番:誤り
重油に含まれる硫黄が燃焼すると、二酸化硫黄や三酸化硫黄などの硫黄酸化物が生成され、これらは水と反応すると亜硫酸や硫酸となり、酸性を示します。また、硫黄酸化物は酸性雨の原因でもあります。
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03
正解は 5 です。
重油に含まれる不純物の硫黄が燃焼すると、硫黄酸化物(二酸化硫黄など)が生成されます。硫黄酸化物が水に溶けると酸性を示します。
1:正しい
重油は日本産業規格では、第1種(A重油)、第2種(B重油)、および第3種(C重油)に分類されます。
2:正しい
重油は原油の常圧蒸留により得られます。
3:正しい
重油の発火点は200℃以上です。重油の発火点は250℃~380℃です。
4:正しい
分解重油は自然発火に注意する必要があります。分解重油はナフサ分解留分の中で最も沸点温度が高い重質留分であり、自然発火する危険性があります。
5:誤り
重油に含まれる不純物の硫黄が燃焼すると、硫黄酸化物(二酸化硫黄など)が生成されます。硫黄酸化物が水に溶けると酸性を示します。「塩基性の灰」ではありません。
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04
・水に溶けない。
・水よりやや軽い。
・原油の常圧蒸留により得られる。
・不純物として含まれる硫黄は、燃えると有毒ガスになる。
・加熱しなければ引火の危険はないが、霧状のものは引火点以下でも危険である。
・燃焼温度が高いため、消火は困難である。
・塩素酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、硝酸、過塩素酸ナトリウムなどの酸化性物質との混触により発火する。
(火災予防・貯蔵取扱いの注意)
・火気を近づけない。
・冷暗所に貯蔵する。
・分解重油は自然発火に注意する。
(消火の方法)
・消火剤:泡、ハロゲン化物、二酸化炭素、粉末
・消火効果:窒息消火
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