危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問257

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問題

危険物 乙4の過去問/予想問題 問257 (訂正依頼・報告はこちら)

軽油の性状について、次のうち正しいものはどれか。
  • 無色透明な液体である。
  • 蒸気比重は、空気より重い。
  • 比重は、水より重い。
  • 灯油と重油の中間でできる。
  • 液温が引火点以下になると、ガソリン同様に引火しやすい。

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この過去問の解説 (3件)

01

軽油の性状は 以下のとおりです。

選択肢1. 無色透明な液体である。

「淡黄色、淡褐色」な液体です。

選択肢2. 蒸気比重は、空気より重い。

蒸気比重は、空気より重いです。

選択肢3. 比重は、水より重い。

比重は水より「軽い」です。

選択肢4. 灯油と重油の中間でできる。

灯油と重油の中間では「できません」。

なお、軽油と灯油、そして軽油と重油は性状が近いため、脱税を防止するための識別材が添加されています。

選択肢5. 液温が引火点以下になると、ガソリン同様に引火しやすい。

液温が引火点「以上」になると、引火しやすくなります。

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02

正解は「蒸気比重は、空気より重い。」です。

まず、軽油の性状について主なものを整理します。

a. 水より軽い(比重0.8)。

b. 蒸気は空気より重い(比重4.5)。

c. 揮発しにくい

d. 電気を通しにくい不導体であるため、静電気がたまりやすい。

e. 淡黄色、淡褐色。

cとeはガソリンと異なります。整理して混同を予防しましょう。

次に、各選択肢について補足事項とともに説明します。

選択肢1. 無色透明な液体である。

× 淡黄色、淡褐色です。

選択肢2. 蒸気比重は、空気より重い。

〇 蒸気は空気より重く、比重は4.5です。

選択肢3. 比重は、水より重い。

× 液体は水より軽く、比重は0.8です。

選択肢4. 灯油と重油の中間でできる。

× 灯油や重油とは沸点が違うことを利用して分離します。

    沸点の範囲はガソリン→灯油→軽油→重油の順に大きくなりますので、

    原油を熱するとこの順に蒸気が発生します。

選択肢5. 液温が引火点以下になると、ガソリン同様に引火しやすい。

× 引火点とは、物質が揮発して引火する最低温度を意味しています。

    したがって、液温が引火点より低いと引火しにくくなります。

    なお、ガソリンは引火点が-40℃、つまり常温で引火しますので注意が必要です。

    また、軽油も布などに染み込むと空気との接触面積が増えるため引火しやすく、こちらも気を付けなければなりません。

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03

正解は「蒸気比重は、空気より重い。」です。

選択肢1. 無色透明な液体である。

誤りです。淡黄色または淡褐色です。

選択肢2. 蒸気比重は、空気より重い。

正解です。

選択肢3. 比重は、水より重い。

誤りです。

比重は、約0.85であり、水より軽いです。

選択肢4. 灯油と重油の中間でできる。

誤りです。

原油を加熱炉であたため蒸発させ、のちに再び凝縮

させることで、沸点の差によってガソリン、灯油、

軽油、重油などに分けられます。

ガソリンは、原油の蒸留によって得られる沸点範囲が35~180 ℃程度の石油製品です。

灯油は、原油の蒸留によって得られる沸点範囲が170~250 ℃程度の石油製品です。

軽油は、原油の蒸留によって得られる沸点範囲が240~350℃程度の石油製品です。

重油は、原油の蒸留によって得られる沸点範囲が350℃以上の石油製品です。

従って、軽油は灯油と重油の沸点の中間にあたります。

選択肢5. 液温が引火点以下になると、ガソリン同様に引火しやすい。

誤りです。

引火点とは、燃焼範囲の下限に相当する濃度の蒸気を発生するときの液体の温度を言います。

軽油の引火点は45度以上、ガソリンの引火点はマイナス40度以下です。

つまり、軽油は45度以上にならないと燃焼範囲の下限に相当する濃度の蒸気を発生しません。

ガソリンは、マイナス40度以下でも燃焼範囲の下限に相当する濃度の蒸気が発生しますので危険です。

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