危険物取扱者試験 乙4の過去問 | 予想問題
乙4
問276
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問題
危険物 乙4の過去問/予想問題 問276 (訂正依頼・報告はこちら)
法令上、製造所等の構造について次の内正しいものはどれか。
- 建造物の屋根は、延焼を防ぐため厚さ3.2mm以上の鋼板を使用しなければならない。
- 液状の危険物を取り扱う建築物の床は、保管している危険物の容器の転倒を防ぐため、傾斜を設けない構造とする。
- 静電気が発生するおそれのある設備には、静電気を防ぐため、絶縁構造等有効に静電気を除去する装置を設けなければならない。
- 可燃性蒸気等が滞留するおそれがある建築物には、その蒸気等を屋外の低所に排出する設備を設けなければならない。
- 建築物の窓及び出入り口にガラスを用いる場合は網入りガラスとしなければならない。
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この過去問の解説 (4件)
01
製造所等の構造について正しいのは
「建築物の窓及び出入り口にガラスを用いる場合は網入りガラスとしなければならない。」
です。
建造物の屋根は、「軽量な不燃材料」を用いることになっており、厚みのある鋼板は使用に適しません。
液状の危険物を取り扱う建築物の床は、「適当な傾斜」をつけ、漏えいした危険物を貯留装置に集める構造にします。
「絶縁構造」では有効に静電気を除去することは困難です。
可燃性蒸気は排出する設備は建築物の「高所」に設けることになっています。
正しいです。
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02
製造所の一般的な構造について、主な項目を以下にまとめます。
・建築物は地階を有しません。
・壁、柱、床、はりおよび階段を不燃材料で造ります。
また、延焼の恐れのある外壁を出入り口以外の開口部を有しない耐火構造の壁とするよう定められています。
・屋根は不燃材料で造るとともに、軽量な不燃材料でふくよう定められています。
・窓、および出入口は防火設備とし、ガラスは網入りガラスとします。
・床は危険物が浸透しない構造とし、適当な傾斜をつけ、かつ、溜めますを設けます。
次に、各選択肢について補足事項とともに説明します。
× 「厚さ3.2mm以上の鋼板を使用しなければならない」が誤りです。
建物内で爆発した際には爆風が上へ抜けるように、
屋根は軽量な不燃材料で造らなくてはなりません。
そのため、厚みのある鋼板は適していません。
× 「傾斜を設けない」が誤りです。
危険物が滞留しないよう、建築物の床には適当な傾斜を
つけなくてはなりません。
× 「絶縁構造等」が誤りです。
静電気を防ぐ必要はありますが、静電気を除去できるのは
導電性の構造になります。
× 「低所」が誤りです。
可燃性蒸気又は微粉などが滞留する建物には、屋外の高所に
排出する設備を設けなくてはなりません。
これは、可燃性蒸気は空気より重いものが多いことから
低い箇所へ滞留しやすいためです。
〇 正しい内容です。
窓、および出入口は防火設備とし、ガラスは網入りガラスとします。
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03
正解は「建築物の窓及び出入り口にガラスを用いる場合は網入りガラスとしなければならない。」です。
誤りです。
危険物を取り扱う建築物は、屋根を不燃材料で造るとともに、
金属板その他の軽量な不燃材料でふくこととされています。
(危険物の規制に関する政令第9条6項)
「傾斜を設けない構造」の部分が誤りです。
正しくは、「傾斜を設ける構造」です。
(危険物の規制に関する政令第9条9項)
「静電気を防ぐため、絶縁構造等有効に静電気を除去する装置」の部分が誤りです。
正しくは、「当該設備に蓄積される静電気を有効に除去する装置」です。
(危険物の規制に関する政令第9条18項)
「低所」の部分が誤りです。
正しくは、「高所」です。
(危険物の規制に関する政令第9条11項)
正解です。
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04
正解は「建築物の窓及び出入り口にガラスを用いる場合は網入りガラスとしなければならない。」です。
建造物の屋根は金属板等の軽量な不燃材料でふきます。
液状の危険物を取り扱う建築物の床は、危険物が浸透しない構造とし、適当な傾斜を付け、かつ、貯留設備を設けます。
静電気を防ぐためには、絶縁ではなく、設置等の静電気の除去を行う装置が必要となります。
可燃性蒸気は空気よりも重いため、低所に排出すると滞留する危険性があります。
よって屋外の高所に排出します。
正解です。
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