理容師の過去問
第34回
皮膚科学 問29
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問題
第34回 理容師国家試験 皮膚科学 問29 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 高齢になると、皮膚の分泌作用や新陳代謝が低下して、皮膚の乾燥を起こす。
- 健康な皮膚の表面は、弱アルカリ性を示す。
- 老化に伴って、皮膚の張りと弾力が失われると、皮膚にたるみを生じ、シワとなる。
- 糖尿病の人は、化膿菌や真菌による皮膚の感染症が起こりやすい。
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この過去問の解説 (3件)
01
加齢により、皮膚の分泌作用、新陳代謝ともに低下し、水分不足を起こして乾燥します。このような状態を老人性乾皮症といいます。
(2)は間違いです。
健康な皮膚の表面は弱酸性を示します。
(3)は正しいです。
老化に伴って皮膚の張りと弾力が失われると、たるみが生じシワとなります。原因は表皮の乾燥や真皮の細胞間基質の減少などです。
(4)は正しいです。
糖尿病では、化膿菌、真菌、細菌による皮膚疾患が発症しやすいです。
ほかにも、病態によって、以下のような症状が皮膚に現われます。
貧血ー皮膚が青白くなります。
チアノーゼー心臓が悪く血液の循環が悪いと皮膚は紫色を帯びるようになります。
黄疸ー肝臓に障害があって黄疸になると皮膚は黄色を帯びるようになります。
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02
健康な皮膚の表面は、弱「酸」性を示します。
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03
正解は2です。
加齢によって皮膚の分泌作用や新陳代謝が低下し水分不足に陥ると、老人性乾皮症になります。
1は正しい説明です。
健康な皮膚表面のPhは、約4.5~6.0の弱酸性でオイリーな肌ほど酸性に近く、ドライな肌ほどアルカリに近いことが多いようです。
2が誤った説明です。
肌は老化が進むと、皮膚の張りや弾力が失われたるみが生じることでシワになってしまいます。
3は正しい説明です。
糖尿病にり患した人は、免疫機能の低下や血管障害、脂質代謝異常などで化膿菌や真菌などによる皮膚の感染症にかかりやすくなります。
4も正しい説明です。
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