理容師の過去問
第38回
理容の物理・化学 問36
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第38回 理容師国家試験 理容の物理・化学 問36 (訂正依頼・報告はこちら)
ヘアスタイリング剤に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- ヘアリキッドは、メタノール水溶液にスタイリング成分を溶解したスタイリング剤である。
- エアゾールタイプのヘアスタイリング剤に噴射剤として配合されるのは、フロンガスである。
- ヘアスタイリング剤に配合されるアクリル樹脂アルカノールアミン液は、防腐・殺菌剤である。
- ヘアスタイリング剤のセット力の違いは、被膜形成剤の配合量による。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
1 . エタノール水溶液です。
※メタノール水溶液は毒性が強く、化粧基準で配合が禁止されています。
2 . 液化石油ガス(LPG)、ジメチルエーテル(DME)です。
※フロンガスはオゾン層の破壊物質として今は使用されていません。
3 . パラオキシ安息香酸エステルです。
※アクリル樹脂アルカノールアミン液は皮膜形成剤です。
4 . 皮膜形成剤を配合したスタイリング剤は、毛髪の表面に薄い皮膜を形成し、強いセット力を示します。
配合量によってセット力に差があり、ソフト、ハード、スーパーハードなどに分けられます。
参考になった数2
この解説の修正を提案する
02
正解は4です。
ヘアリキッドは、鉱物油や植物油のスタイリング成分をエタノール(エチルアルコール)水溶液に溶解したスタイリング剤です。
メタノール(メチルアルコール)は化粧品に配合することは禁止されています。
1は誤った説明です。
エアゾールタイプのヘアスタイリング剤に噴射剤として使用されているのは、液化ガスや圧縮ガスです。
以前使用されていたフロンガスは、環境保全の観点から現在では使用されていません。
2も誤った説明です。
アクリル系の合成ポリマーであるアクリル樹脂アルカノールアミン液は、ヘアスタイリング剤に被膜形成剤として使用されています。
3も誤った説明です。
ヘアスタイリング剤の主成分は被膜形成剤で、毛髪の表面に被膜を形成しセット力を得ますが、被膜形成剤の配合量が多くなるほどセット力も強くなります。
4が正しい説明です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
答えは4です。
1、
・ヘアリキッド
エタノール溶液にスタイリング成分を溶かした液体スタイリングです。
エタノール(エチルアルコール)は、お酒、消毒液などに使われます。
毒性の弱いアルコールの一種になります。
メタノール(メチルアルコール)は、工業用の溶媒などに使われます。
毒性の強いアルコールの一種で、間違って飲むと死亡するリスクがあります。
よって、(メタノール水溶液)→(エタノール水溶液)の間違いです。
2、
・エアゾールタイプのヘアスタイリング剤
耐圧容器に、原液を噴射剤を充てんしたものになります。
噴射剤は、液化石油ガスとジメチルエーテルがあります。
フロンガスは、以前は噴射剤として使われていましたが、オゾン層破壊の原因の一つだと分かってからは、その使用が制限されるようになり、現在では、噴射剤として使われなくなりました。
よって、(フロンガス)→(液化石油ガスやジメチルエーテル)の間違いです。
3、
・アクリル樹脂アルカノールアミン液
スタイリング剤の皮膜形成剤になります。
他には、ポリビニルピロリドンなども皮膜形成剤になります。
よって、(防腐・殺菌剤)→(皮膜形成剤)の間違いです。
4、
皮膜形成剤の配合量が多いとセット力は高くなります。
よって、正しいので、これが正解になります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問35)へ
第38回問題一覧
次の問題(問37)へ