理容師の過去問
第38回
理容の物理・化学 問40
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問題
第38回 理容師国家試験 理容の物理・化学 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
酸化剤と還元剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 過酸化水素水は、ヘアブリーチ剤や染毛剤などに酸化剤として用いられる。
b チオグリコール酸は、パーマ剤の第1剤に配合され、毛髪のケラチンのシスチン結合を還元して切断する。
c システインは、パーマ剤の第2剤に配合され、毛髪の切断されたシスチン結合を再結合する。
d 次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、還元作用があるので、金属製品や動物性繊維の布地の消毒に適している。
a 過酸化水素水は、ヘアブリーチ剤や染毛剤などに酸化剤として用いられる。
b チオグリコール酸は、パーマ剤の第1剤に配合され、毛髪のケラチンのシスチン結合を還元して切断する。
c システインは、パーマ剤の第2剤に配合され、毛髪の切断されたシスチン結合を再結合する。
d 次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、還元作用があるので、金属製品や動物性繊維の布地の消毒に適している。
- aとb
- bとc
- cとd
- aとd
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1です。
メラニン色素を酸化・分解する過酸化水素は、ブリーチ剤や染毛剤に酸化剤として配合されています。
aは正しい説明です。
パーマ剤第1剤の主成分のひとつであるチオグリコール酸は、毛髪内のシスチン結合(S-S結合)を還元・切断する作用があります。
bも正しい説明です。
シスチンは、毛髪のシスチン結合(S-S結合)を切断する還元剤として第1剤に配合されています。
cは誤った説明です。
次亜塩素酸ナトリウムは、漂白作用や酸化作用があり溶けたり腐食したりといったリスクがあるので動物性繊維の布地や金属製品の消毒には適しません。
dは誤った説明です。
aとbが正しい組み合わせとなります。
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02
答えは、1です。
【還元剤、酸化剤】
還元とは、水素を与えて、酸素をうばうことです。
還元剤には、チオグリコール酸(パーマ1剤)、システイン(パーマ1剤)があります。
酸化とは、酸素を与えて、水素をうばうことです
酸化剤には、過酸化水素水(ヘアカラー2剤、パーマ2剤)、臭素酸ナトリウム(パーマ2剤)があります。
a、
過酸化水素は、ヘアブリーチや染毛剤の2剤の酸化剤として使用します。
よって、正しいです。
b、
チオグリコール酸は、パーマ1剤の還元剤として使用します。
還元剤は、毛髪のシスチン結合に水素を与えて(還元作用)、結合を切断します。
よって、正しいです。
c、
システインは、パーマ1剤の還元剤として使用します。
よって、(パーマ剤の第2剤に配合され、毛髪の切断されたシスチン結合を再結合する)→(パーマ剤の第1剤に配合され、毛髪のケラチンのシスチン結合を還元して切断する)の間違いです。
d、
次亜塩素酸ナトリウムは、消毒に使います。
漂白作用があり、金属製品を腐食させ、動物性繊維製品はぼろぼろになる恐れがあります。
よって、(還元作用があるので、金属製品や動物性繊維の布地の消毒に適している)→(漂白作用があるので、金属製品や動物性繊維の布地の消毒には適さない)の間違いです。
正しいのは、aとbなので、答えは1です。
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03
c システインは、パーマ剤の第1剤に配合されています。
d 次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、塩素剤です。
金属を腐食させ、動物性繊維製品をぼろぼろにすることがあるので、消毒には適していません。
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