理容師の過去問
(旧)第41回
理容の物理・化学 問37

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問題

(旧)第41回 理容師国家試験 理容の物理・化学 問37 (訂正依頼・報告はこちら)

香粧品に配合される油性原料に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 炭化水素はクリームや口紅などに配合される。
  • 炭化水素は石油から得られるもので、動植物からは得られない。
  • 高級脂肪酸は炭素数の多い脂肪酸である。
  • ロウ類は高級アルコールと高級脂肪酸とのエステルである。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

炭化水素は、炭素と水素だけで出来た化合物で保湿剤や乳化剤として口紅やクリームに配合されています。

1は正しい説明です。

炭化水素は石油や天然ガスなどから取れるほか、動植物からも得られます。

鮫の肝油から得られるスクワレンが有名です。

2が誤った説明です。

オレイン酸やステアリン酸などの高級脂肪酸は、炭素数が12以上の脂肪酸で炭素数が10以下のものは低級脂肪酸と呼ばれます。

3は正しい説明です。

ロウ類は、高級脂肪酸高級アルコールが反応してできるエステルで、ホホバ油やラノリンなどがあります。

4も正しい説明です。

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02

答えは2です。

【炭化水素】とは、
炭素と水素だけでできる化合物の総称です。
石油から得られるものを鉱物油といい、流動パラフィン、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタリンワックスなどがあります。
動植物から得られものはスクワラン、プリスタンなどがあります。

1、
炭化水素はクリーム、口紅に使われていて、乳化がしやすく、皮膚の水分蒸発を防ぎ、安定性の物質のため、昔から様々な化粧品に使用されています。
よって、正しいです。

2.
炭化水素は石油以外にも、動植物から得られるスクワランやプリスタンもあります。
よって、間違いです。

3.
脂肪酸は、高級脂肪酸と低級脂肪酸があります。
炭素が12以上のもの高級とし、12以下のものを低級になり、香粧品には高級脂肪酸を使っています。
よって、正しいです。

4.
ロウは高級脂肪酸と高級アルコールのエステルです。
(ざっくり言うと、ロウは高級脂肪酸と高級アルコールがくっついて出来たもの、ということ)
植物由来のロウは、カルナウバロウ、ホホバ油などがあります。
動物由来のロウは、蜜ロウ、鯨ロウなどがあります。
よって、正しいです。

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03

正解は2です。

1 、2の解説

【炭化水素】
クリームの主要原料として用いられ、口紅などにも配合されます。

●鉱物性炭化水素・・・流動パラフィン、パラフィン、ワセリンなど。
●動・植物性炭化水素・・・スクワラン、プリスタンなど。

3 . 高級脂肪酸は炭素数の多い脂肪酸です。
代表的なものはステアリン酸で、クリームの基剤として重要です。

4 . ロウ類は高級アルコールと高級脂肪酸とのエステルです。
植物性ロウは口紅などに用いられます。
動物ロウであるミツロウは、コールドクリームや口紅には必須の原料です。

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