理容師の過去問
第44回
衛生管理技術 問3
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問題
第44回 理容師国家試験 衛生管理技術 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
化学的消毒法に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 両性界面活性剤は、結核菌に効果がない。
b 逆性石けんは、中性洗剤と併用すると効果が低下する。
c グルコン酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジングルコン酸塩)は、細菌の芽胞に効果がない。
d 消毒用エタノールは、逆性石けんと併用すると効果が低下する。
a 両性界面活性剤は、結核菌に効果がない。
b 逆性石けんは、中性洗剤と併用すると効果が低下する。
c グルコン酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジングルコン酸塩)は、細菌の芽胞に効果がない。
d 消毒用エタノールは、逆性石けんと併用すると効果が低下する。
- aとb
- bとc
- cとd
- aとd
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この過去問の解説 (3件)
01
理容所における化学的消毒法の種類は主に以下の5つです。
【化学的消毒法】
・消毒用エタノールによる消毒
・次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
・逆性石けんによる消毒
・両面界面活性剤による消毒
・グルコン酸クロルヘキシジンによる消毒
こちらは誤りです。
aの両面界面活性剤は結核菌に効果があるため誤りです。
両面界面活性剤0.1%以上の水溶液中に10分間浸すことでその効果を得られます。
bは逆性石けんと中性洗剤を併用すると効果が低下するので正しいです。
逆性石けんと中性洗剤は真逆の性質のため、併用するとお互いの力を打ち消しあってしまいます。
こちらが正解です。
bは上記で述べたとおりです。
cはグルコン酸クロルヘキシジンは細菌の芽胞に効果がないので正しいです。
グルコン酸クロルヘキシジンは毒性が弱めですが、広範囲の微生物に効果がみられます。一方で、芽胞や結核菌、ウイルスなどには効果がみられません。
こちらは誤りです。
cは上記で述べたとおりです。
dは消毒用エタノールは逆性石けんと併用すると効果が増加するため誤りです。
逆性石けんに消毒用エタノールを少量加えることで、逆性石けんが微生物から汚染を受けなくなるため効果が増加します。
こちらも誤りです。
a.dともに上記で述べたとおりです。
どの薬品がどういったものに効果があるのか把握しておきましょう。
また薬品同士の併用による変化についても頭に入れておきましょう。
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02
正解は2です。
塩酸アルキルジアミノエチルグリシンやアルキルポリアミノエチルグリシンなどの両性界面活性剤は、結核菌に対しても抗菌力があります。
aは誤った説明です。
逆性石けんと中性洗剤は真逆の性質を持つため、併用するとその洗浄力や殺菌力が低下してしまいます。
bは正しい説明です。
グルコン酸クロルヘキシジン(クロルヘキシジングルコン酸塩)は、結核菌や多くのウイルス、細胞の芽胞には効果がありません。
cは正しい説明です。
エタノールと逆性石けん(塩化ベンザルコニウム)を混ぜると塩化ベンザルコニウムが微生物の汚染を受けなくなるため、殺菌効果が高くなります。
dは誤った説明です。
bとcが正しい説明ですから、2が正解です。
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03
化学的消毒法に関する問題です。
a. 誤りです。
両性界面活性剤は、結核菌に効果があります。
両性界面活性剤は、人体に対して毒性は弱く、刺激性も少ないです。
多量に有機物があるときには殺菌力が低下します。
ウィルス、芽胞には効果はありません。
b. 正しいです。
逆性石けんは、中性洗剤と併用すると効果が低下します。
そのため、付着している洗剤は、消毒前に十分に洗い流す必要があります。
c. 正しいです。
グルコン酸クロルヘキシジンは、栄養型の細菌には効果がありますが、芽胞や結核菌、ウィルスなどには効果がありません。
d. 誤りです。
消毒用エタノールは、逆性石けんと併用しても効果は変わりません。
消毒用エタノールは、結核菌や多くの細菌、ウィルスに効果があります。
他の消毒薬とは反応しないので、様々な消毒薬と混用することができます。
正しい組み合わせは、bとcです。
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