理容師の過去問
第44回
皮膚科学 問2

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問題

第44回 理容師国家試験 皮膚科学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚付属器官の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 毛母の部分には、色素細胞が多数存在する。
  • 毛は、成長期、退行期、休止期を繰り返す。
  • 爪は、表皮の角質層が変形したもので、その成分はケラチンである。
  • 脂腺は、体の部位に関係なく同じ密度で分布している。

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この過去問の解説 (3件)

01

皮膚付属器官の構造に関する問題です。

選択肢1. 毛母の部分には、色素細胞が多数存在する。

正しいです。

毛母は、毛球の毛頭に接するところで、毛の細胞が作られています。

メラニンを作る色素細胞が多数存在しています。

選択肢2. 毛は、成長期、退行期、休止期を繰り返す。

正しいです。

毛には成長周期があり、成長期 → 退行期 → 休止期を繰り返しています。

選択肢3. 爪は、表皮の角質層が変形したもので、その成分はケラチンである。

正しいです。

爪は、表皮の角質層が変形したものです。

成分はケラチンです。

選択肢4. 脂腺は、体の部位に関係なく同じ密度で分布している。

誤りです。

脂腺は、皮脂を分泌するものです。

掌、足底に脂腺はありません。

脂腺の数は、体の部位によって違いがあります。

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02

この問題ではこの分野の幅広い知識が求められます。

選択肢1. 毛母の部分には、色素細胞が多数存在する。

こちらは正しい説明文ですので、誤りです。

毛母細胞から髪の毛が作られ、そこに色素細胞(メラノサイト)の働きが加わって髪の毛の色が黒色になっています。そのため、毛母の部分には色素細胞(メラノサイト)が多数存在します。

選択肢2. 毛は、成長期、退行期、休止期を繰り返す。

こちらも正しい説明文ですので、誤りです。

1本の毛が生えてから抜けるまでのサイクルを毛周期といいます。

毛周期は3つの時期に大きく分類されます。

・成長期…毛が生えて成長する約4~6年間。

・退行期…成長が遅くなる約2~3週間。

・休止期...成長が完全に止まってからの約2~3ヶ月間。

選択肢3. 爪は、表皮の角質層が変形したもので、その成分はケラチンである。

こちらの説明文も正しいので、誤りです。

は髪の毛と同じくケラチンで構成されています。

表皮の角質層が変形して硬くなり爪となりました。

選択肢4. 脂腺は、体の部位に関係なく同じ密度で分布している。

こちらの説明文は誤っている為、こちらが正解です。

脂線は体の部位によって異なる密度で分布しています

脂線手のひらと足の裏を除いた全身の皮膚と一部の粘膜に分布しています。

まとめ

全て覚えられない人は濃い文字の部分だけでも暗記しておきましょう。

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03

正解は4です。

皮膚の付属器官である毛の根元には毛球があり、中心に位置する毛乳頭の周りに細胞分裂で毛をつくり出す毛母細胞があります。

その毛母細胞の間に色素細胞(メラノサイト)が多数あり、ここでつくり出されたメラニン色素を毛母細胞に受け渡しています。

1は正しい説明です。

毛は毛乳頭が活発に働く成長期(およそ2~6年)、毛乳頭の活動が弱まり毛球が小さくなっていく退行期(およそ2~4週間)、毛の成長が止まり脱毛に移行していく休止期(およそ数か月)を繰り返しています。

2も正しい説明です。

は皮膚の表面にある表皮内最上部の角質層が硬く変化したもので、タンパク質の一種・ケラチンで出来ています。

3も正しい説明です。

皮脂をつくる外分泌腺である脂腺(皮脂腺)は、表皮及び粘膜に存在します。

脂腺の密度は体の部位で違っていて、頭皮が最も多く手のひらや足底には存在しません。

4は間違った説明です。

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