理容師の過去問
第44回
皮膚科学 問4
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問題
第44回 理容師国家試験 皮膚科学 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚と皮膚付属器官の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 思春期になると、女性ホルモンの影響で脂腺が発育して皮脂の分泌が多くなる。
- 糖尿病で体の免疫が低下し、皮膚の抵抗力が弱くなると化膿菌や真菌による感染が起こりやすくなる。
- 糖尿病では神経障害により知覚鈍麻になることがある。
- 肝臓に障害が起きて血中に胆汁色素が増加して皮膚に沈着すると黄疸(おうだん)になる。
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この過去問の解説 (3件)
01
説明文の一部を誤った内容に変えている問題が多く見られます。
出題者がどこを変えてくるか想像しながら覚えるように意識すると効率的です。
この説明文は誤っているため、こちらが正解です。
思春期になると、男性ホルモンの影響で脂線が発育して皮脂の分泌が多くなります。
思春期にニキビが多く出来るのはこの為です。
この説明文は正しいため、こちらは誤りです。
糖尿病になると体の免疫機能の低下のほか、神経障害による感覚が鈍りや血管障害による血流の悪化が起こります。その為、皮膚の抵抗力が弱まり、化膿筋や真菌による感染が起こりやすくなります。
この説明文は正しいため、こちらは誤りです。
糖尿病では神経障害により感覚に鈍りが出るため、知覚鈍麻(刺激を感じにくくなること)になることもあります。
この説明文は正しいため、こちらは誤りです。
肝臓に障害が起きて、血中に胆汁色素(ビリルビン)が増加すると、皮膚や白目に沈着し黄疸になります。黄疸では強いかゆみを伴うことがあります。
「胆汁色素→ビリルビン」のような言葉の言い換えをしている場合もありますから、どちらも覚えるようにしましょう。
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02
皮膚と皮膚付属器官の保健に関する問題です。
誤りです。
思春期になると、脂腺が発育して皮脂の分泌が多くなるのは、男性ホルモンの影響です。
正しいです。
糖尿病で体の免疫が低下すると、皮膚が化膿しやすく、皮膚疾患にかかりやすくなります。
正しいです。
糖尿病になると、知覚が鈍感になることがあります。
正しいです。
肝臓不良になると、黄疸になり、皮膚が黄色くなります。
その他、痒みが強い皮膚炎や性毛減少、皮膚が光線に過敏になることがあります。
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03
正解は1です。
思春期には皮脂の分泌が増加しニキビなどができやすくなりますが、これは思春期には男女を問わず男性ホルモンの分泌が高くなることで、脂腺が活発化することにより起こります。
1は間違った説明です。
糖尿病に「り患」すると血糖値が高くなることで免疫細胞の機能が低下し、病原菌などを抑え込めなくなってしまいます。
そのため真菌や化膿菌による感染症が起こりやすくなります。
2は正しい説明です。
糖尿病による神経障害は、動脈硬化や高血糖が原因で引き起こされます。
刺激を強く感じる「知覚過敏」や感覚が鈍くなる「知覚鈍麻」、通常とは違う反応が起こる「知覚異常」などがあります。
3も正しい説明です。
肝臓に障害が起こると血中のビリルビン(胆汁色素)が肝臓でうまく代謝できず、血液中に高い濃度で存在することで皮膚に沈着して黄疸となります。
4も正しい説明です。
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