理容師の過去問
第45回
皮膚科学 問3
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
第45回 理容師国家試験 皮膚科学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚の生理機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 紫外線によって、エラスチンが大量につくられ、皮膚の色が黒くなる。
- 皮膚には、痛点、触点、温点、冷点が分布している。
- 皮膚表面の脂肪膜は、弱酸性で細菌などの発育を抑制する。
- 皮脂は、皮膚表面に出て、皮膚や毛から水分が蒸発するのを防いでいる。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
皮膚には、汗・皮脂の分泌、体温調節など様々な生理機能があります。
エラスチンは、弾性繊維を構成するたんぱく質のことであり、紫外線によって、大量につくられるのはメラニン色素です。
よって誤りです。
皮膚には、痛覚や触覚等、様々な感覚を受容するために、痛点、触点、温点、冷点が分布しています。
よって正しいです。
皮膚表面の脂肪膜は、pH4.5~6の弱酸性で、細菌などを成長させずに死滅させる役割を持っています。
よって正しいです。
皮脂の役割の一つに、皮膚や毛から水分が蒸発するのを防ぐという保湿作用があります。
よって正しいです。
pHの数値を覚えていなくても、肌が弱酸性ということは覚えておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
皮膚の生理機能に関する問題です。
誤
紫外線によって、エラスチンではなく【メラニン色素】が大量につくられ、皮膚の色が黒くなります。
「エラスチン」とはタンパク質の一種で血管や皮膚、肺などの弾力のある組織内に存在します。
正
皮膚には、痛点、触点、温点、冷点に加えて圧点が分布しています。
痛点が最も数が多く、触点、圧点、冷点、温点の順で少なくなります。
痛点や触点が多い理由として、これらの感覚が身体の危険に深く関わり、感知して即座に反応する必要があるからだと考えられています。
正
皮膚表面の脂肪膜は、pH4.5~pH6.5の弱酸性で細菌などの発育を抑制します。
脂肪膜とは皮膚表面の汗と皮脂が混じり合った、乳化状態の薄い膜です。
正
皮脂は毛穴から分泌されて、角層の表面を覆うことで、水分の蒸散を防ぎ肌(皮膚)のうるおいを守る役割をしています。 皮脂の量は、気温、年齢、男女によって差があります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
03
正解は1です。
紫外線のUV-Bがメラノサイトを活性化させてメラニン色素を生成し、UV-Aが酸化し黒褐色に変化させ、肌を黒く見せます。
1が誤った説明です。
皮膚には感覚を受容する感覚点があり、「痛点」「触点」「温点」「冷点」などがあります。
2は正しい説明です。
皮膚表面の脂肪膜(皮脂膜)は、皮脂と汗が混じり合ってできた弱酸性の膜で酸膜とも呼ばれます。
3も正しい説明です。
皮脂は、毛穴の皮脂開口部から分泌され皮膚や毛髪から水分が蒸発するのを防止しています。
4も正しい説明です。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問2)へ
第45回問題一覧
次の問題(問4)へ