理容師の過去問
第45回
皮膚科学 問4

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問題

第45回 理容師国家試験 皮膚科学 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚の保健に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 皮膚の老化は、個人の素因によるもので、環境の影響は受けない。
  • 抗しわ療法に、ボツリヌス毒素を用いることがある。
  • 肝臓障害により、血中に胆汁色素が増加して皮膚に沈着すると、皮膚が黄色くなる。
  • 糖尿病で体の免疫力が低下し、皮膚の抵抗力が弱くなると、細菌や真菌による感染が起こりやすくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

しわや黄疸など、皮膚の状態には原因があります。問題文を見ていきましょう。
 

選択肢1. 皮膚の老化は、個人の素因によるもので、環境の影響は受けない。

皮膚の老化は、個人の素因だけでなく、紫外線や、大気汚染なども原因となり、環境の影響を受けると言えます。

 

よって誤りです。

選択肢2. 抗しわ療法に、ボツリヌス毒素を用いることがある。

しわの予防と減少を目的に、ボツリヌス毒素を用いたボトックス注射という方法があります。

 

よって正しいです。

選択肢3. 肝臓障害により、血中に胆汁色素が増加して皮膚に沈着すると、皮膚が黄色くなる。

肝臓障害が起こると、ビリルビンという黄色色素が血液中に過剰に増加し、皮膚や粘膜が黄色くなってしまいます。

 

よって正しいです。

選択肢4. 糖尿病で体の免疫力が低下し、皮膚の抵抗力が弱くなると、細菌や真菌による感染が起こりやすくなる。

糖尿病を患うことによって、汗や皮脂を上手く分泌できず、皮膚の抵抗力が弱まってしまい、感染症が起こりやすくなります。

 

よって正しいです。

まとめ

肝臓障害や糖尿病の症状は、試験のためだけではなく、これからのためにも覚えておきましょう。

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02

皮膚の保健に関する問題です。

選択肢1. 皮膚の老化は、個人の素因によるもので、環境の影響は受けない。

皮膚老化には、内因性老化と外因性老化があり、内因性老化は年齢によるもの、外因性老化は、環境因子(紫外線、赤外線、タバコ喫煙、大気汚染、過度なストレス)からくるものです。

選択肢2. 抗しわ療法に、ボツリヌス毒素を用いることがある。

抗しわ療法に、ボツリヌス毒素を用いることがあります。作用としては筋肉の収縮を抑制し、一定期間のしわを改善します。

選択肢3. 肝臓障害により、血中に胆汁色素が増加して皮膚に沈着すると、皮膚が黄色くなる。

肝臓障害により、血中に胆汁色素(ビリルビン)が増加して皮膚に沈着すると、皮膚や白目が黄色くなります。 胆汁色素(ビリルビン)は皮膚の末梢神経を刺激するため、強いかゆみを生じる場合があります。

選択肢4. 糖尿病で体の免疫力が低下し、皮膚の抵抗力が弱くなると、細菌や真菌による感染が起こりやすくなる。

糖尿病で体の免疫力が低下し、皮膚の抵抗力が弱くなると、細菌や真菌による感染が起こりやすくなります。 血糖値が高くなると白血球や免疫に関わる細胞の機能が低下します。

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03

正解は1です。

皮膚の老化はいろいろな原因があり、個人の持つ素因の他にも衣食住などの環境も少なからず関係しています。

1が誤った説明です。

筋肉の動きによってできる表情じわの治療に、ボツリヌス毒素を注射する治療法(ボトックス注射)があります。

2は正しい説明です。

肝臓障害で血中に胆汁色素(ビリルビン)が増えて過剰に沈着すると、皮膚や粘膜が黄色くなる「黄疸」が発生します。

3も正しい説明です。

糖尿病にり患すると、免疫機能が低下し帯状疱疹などの皮膚感染症を起こしやすくなります。

4も正しい説明です。

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