理容師の過去問
第45回
皮膚科学 問5
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問題
第45回 理容師国家試験 皮膚科学 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚の疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 接触皮膚炎(カブレ)は、様々な種類の化学物質や薬物などが皮膚に接触して起きる皮膚の炎症である。
- アレルギー性接触皮膚炎の原因物質の特定には、パッチテストが有効である。
- 進行性指掌角皮症は、指から手掌にかけての皮膚が乾燥し、角質層が厚くなって亀裂を生じ、進行すると指紋がなくなることもある疾患である。
- 尋常性座瘡(ざそう)(ニキビ)は、脂腺の多い箇所の毛胞にウイルスが増殖して起きる疾患である。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
接触皮膚炎(カブレ)は、金属や化学物質、薬物などが皮膚に接触することでかゆみや発赤・発疹などが起こる皮膚の炎症です。
1は正しい説明です。
アレルギー性接触皮膚炎の原因となる物質を特定する方法として、パッチテストは現在最も有効な手段です。
2も正しい説明です。
進行性指掌角皮症(手荒れ)は、水仕事の多い人に多く見られる慢性の湿疹で、皮膚が乾燥する、角化してひび割れる、指紋が無くなるといった症状がみられます。
3も正しい説明です。
尋常性座瘡(ざそう)、俗にいうニキビは皮脂で毛穴が詰まり、毛包や皮脂腺が閉塞することでアクネ菌という細菌が増殖することで起こります。
4が誤った説明です。
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02
皮膚の疾患は、自分にとって身近なものや、そうでないものもあると思いますが、理容業と関わりの深いものもあります。何が原因で起こってしまうか、頭に入れていきましょう。
パーマ剤や合成洗剤などの刺激物が皮膚に接触し、炎症が起こることを接触皮膚炎(カブレ)といいます。体の部位によって、かぶれやすさは変わります。
よって正しいです。
パッチテストは、アレルギーの原因となる物質を接触させ、経過を観察し、アレルギー反応がでるかどうかを確認するというものです。アレルギー性接触皮膚炎の原因物質の特定に用います。
よって正しいです。
進行性指掌角皮症は、いわゆる手荒れのことで、皮膚への刺激などが原因であり、乾燥・かゆみ・ひび割れ・指紋がなくなるなどの症状が出ます。
よって正しいです。
尋常性座瘡(ざそう)(ニキビ)は、脂腺の多い箇所の毛胞に、もともと常在していたアクネ菌といわれる細菌が増殖して起きる疾患です。
よって誤りです。
ニキビは身近なもので、経験した人も多いと思います。アクネ菌という細菌も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。菌は文字通り細菌のことですので、ウイルスと間違えないようにしましょう。
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03
皮膚の疾患に関する問題です。
正
接触皮膚炎(かぶれ)は身のまわりにあるほとんどの物質が原因となる可能性があり、物質が皮膚に接触したことによる刺激がアレルギー反応となってかゆみを伴う湿疹が出ます。 接触した部分の皮膚に紅斑(こうはん)が現れ、場合によっては腫れ上がったり、小水疱(しょうすいほう)が出現したりします。
正
アレルギー性接触皮膚炎の原因物質の特定には、パッチテストが有効であり、染毛剤等に関しては20分後、48時間後、72時間後、1週間後に判定します。
正
進行性指掌角皮症は、指から手掌にかけての皮膚が乾燥し、角質層が厚くなって亀裂を生じ、進行すると指紋がなくなることもある疾患であり、 水、食器洗い洗剤、洗濯用洗剤、消毒液などによって、皮膚のバリア機能が低下することで、手の皮膚に炎症がおこる慢性の湿疹です。
誤
尋常性座瘡(ざそう)(ニキビ)は、ウイルスではなく毛嚢内に常在している【アクネ菌】と呼ばれる細菌が増殖し、強い炎症が生じて起きる疾患です
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