理容師の過去問
第45回
香粧品化学 問5
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問題
第45回 理容師国家試験 香粧品化学 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
サンケア製品に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- サンタン製品は、UV−Aを透過させる。
- SPF値は、UV−Bを防御する程度を示す値である。
- 酸化チタンは、紫外線を散乱させる。
- サンスクリーン製品は、UV−Bのみを防御する。
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この過去問の解説 (3件)
01
サンケア製品に関する問題です。
正
サンタン製品は、皮膚に炎症を起こす(サンバーン)UV-Bを吸収する紫外線吸収剤だけを配合し、急性の炎症は起こさずに徐々にメラニン色素を増加させ肌色を黒化させる(サンタン)UV-Aを透過させ、均一な小麦色の肌色を作るのに用いられる製品です。
正
SPF値(Sun Protection Factor)は、UV−Bを防御する程度を示す値であり、0~50+と表記され数値が大きい製品の方がサンバーン(紅斑)を起こしにくくなります。
正
酸化チタンは、紫外線を散乱させます。 化粧品に配合される場合、白色の着色やUV-B・UV-Aの吸収・散乱による紫外線防御効果の目的で配合されます。
誤
サンスクリーン製品は、UV-BのみではなくUV-Aに対しても防御効果があります。 紫外線散乱剤と紫外線吸収剤が主成分で、UV-Bに対してはSPF値(Sun Protection Factor)、UV-Aに対してはPA(Protection grade of UVAの略語)で表記されます。
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02
正解は4です。
サンタン製品は、皮膚に炎症を起こさず均一に日焼けすることを目的とした製品で、UV-Bのみを吸収する紫外線吸収剤を配合し、UV-Aは透過させます。
1は正しい説明です。
サンケア製品のSPF値とはSun Protection Factorの略で、UV-Bを防ぐ程度の指標として使われています。
2も正しい説明です。
酸化チタンは、白色の顔料や着色料として使われる以外に、紫外線散乱剤としてサンスクリーン製品にも使用されています。
3も正しい説明です。
サンスクリーン製品は、UV-A・UV-Bのどちらも防御するいわゆる日焼け止めと呼ばれるものです。
4が誤った説明です。
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03
●UV−A→長波長の紫外線
●UV−B→中波長の紫外線
●サンタン→肌が黒くなる日焼け。(主にUV−Aが原因)
●サンバーン→炎症や赤みを伴う日焼け。(主にUV−Bが原因)
これらを踏まえて問題を見ていきましょう。
サンタン製品に配合されている紫外線吸収剤は、UV−Bのみを吸収し、UV−Aは透過させます。
よって正しいです。
SPF値は、UV−Bに対する防御の程度を示しています。ちなみに、UV−Aを防御する程度を示しているのはPAです。
よって正しいです。
酸化チタンは、紫外線を散乱させるため、サンスクリーン剤にも使用されています。
よって正しいです。
サンスクリーン製品は、UV−Bだけでなく、UV−Aを防御する紫外線吸収剤も配合しています。
サンタンとサンバーンどちらも防ぐ製品です。
よって誤りです。
用語で混乱しそうですが、覚えてしまえば選択が簡単になりますので、正しく理解しておきましょう。
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