理容師 過去問
第50回
問8 (関係法規・制度及び運営管理 問8)

職場における安全と健康の確保、および快適な職場環境の形成の促進が労働安全衛生法の目的となっております。

労働安全衛生法では、従業員の人数に関係なく、全ての事業者に対して、労働者に対する定期健康診断の実施が義務付けられています。

事業者は全ての労働者に対して、年に1回の定期健康診断を行う必要があります。

よってこの問題の正解はこちらの選択肢となります。

事業者は労働者に異常の所見がある場合、医師等の意見を聴き、必要な措置を講じる義務があります。（第66条）

事業者は特定の伝染性の疾病にかかった労働者の就業を禁止しなければなりません。（第68条）

正しい
 

理容においては、腰痛やシャンプー、香粧品による手あれが業務中に発生する主な症状です。
事業者・開設者は予防、回復促進の措置に努め、働く人も自発的に健康の保持増進に努めることが期待されます。
 

誤り
 

従業員の人数にかかわらず、健康診断を行うことを義務付けられています。
 

正しい
 

必要があれば就業場所の変更、作業の転換、労働時間の短縮、休業その他の措置を講じることになっています。
 

正しい
 

伝染性の疾病の多くは、結核です。
それ以外は明示されていませんが、一類感染症、二類感染症が該当する可能性があります。
 

労働安全衛生法第1条より、「この法律は、職場における労働者の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進することを目的とする」とあります。

労働安全衛生法第６６条より、「事業者は労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、医師による健康診断を行わなければならない」とあります。

よって、従業員の人数は関係なく健康診断の実施を義務付けられています。

労働安全衛生法第６６条の４より、事業者は健康診断の結果、異常の所見があると診断された労働者について、健康を保持するために必要な措置について、厚生労働省令で定めるところにより、医師等の意見を聴かなければなりません。

労働安全衛生法第６８条より、事業者は、「伝染性の疾病」「その他の疾病」で、厚生労働省令で定めるものにかかった労働者については、その就業を禁止することが義務付けられています。