理容師 過去問
第50回
問17 (感染症 問2)
問題文
感染に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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問題
理容師試験 第50回 問17(感染症 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
感染に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 不顕性感染とは、感染していても発病していない状態であり、急性灰白髄炎(ポリオ)の不顕性感染はその一例である。
- 日和見(ひよりみ)感染とは、健康な人では問題にならないような病原性の低い病原体に感染、発病することであり、エイズ患者の真菌性肺炎はその一例である。
- 持続性感染とは、感染者が長期間にわたって病原体と共存し続けている状態であり、B型肝炎ウイルスの持続性感染はその一例である。
- 垂直感染とは、病原体に汚染された飲食物により感染することであり、コレラによる下痢はその一例である。
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この過去問の解説 (3件)
01
それぞれの感染症とその特徴、ウイルス、症状など紐付けて覚えておくといいかと思います。
正しい
感染していても症状が現れない状態を指し、ポリオなどの一部の病気で見られます。
正しい
健康な人には問題を引き起こさない病原体が免疫力が低下した人に対し感染し、病気を引き起こすことです。
エイズ患者における真菌性肺炎はその例となります。
正しい
長期間、感染者が病原体を保持し続ける状態で、B型肝炎ウイルスがその典型例となります。
誤り
垂直感染は、親から子へ病原体が伝わる感染のことを指します。妊娠中、出産時、または授乳を通じて感染することです。
例えば、HIVやB型肝炎ウイルスなどが垂直感染の例としてあげられます。
コレラは、病原体であるコレラ菌に汚染された水や食品を摂取することによって感染する水系感染症です。
よってコレラは水平感染に分類され、垂直感染とは異なります。
それぞれがどういう経緯で感染するかを確認しておきましょう。
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02
感染とは、病原体が人体に侵入し、一定の部位に定着し、そこに拠点をかまえ、増殖する状態のことです。
急性灰白髄炎はポリオウイルスによって引き起こされる感染症です。
乳幼児がかかりやすい病気で、日本では「小児まひ」とも呼ばれています。
口から体内に入り、小腸で増殖します。
90%〜95%は無症状で、自然に免疫を獲得します。
日和見感染が起こりやすい状況は、抗がん剤治療、臓器移植後、大きな外傷を負った時、がん、白血病、エイズなどにかかった時です。
B型肝炎ウイルスは特性を持っており、人体から排出されず、感染が持続します。
また幼少期に感染すると、免疫系が未熟なため持続性感染に移行しやすいです。
誤り
垂直感染→間接伝播
垂直感染は胎内感染とも呼ばれ、母体から胎児へ感染します。
胎盤を介して感染したり、分娩時に産道から感染が起こります。
例えば、妊婦が風しんにかかると、先天性風しん症候群の子どもが生まれることがあります。
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03
この問題は、感染に関する記述で誤っているものを選びます。
不顕性感染とは、病原体の感染を受けたにもかかわらず、感染症状を発症していない状態をいいます。急性灰白髄炎(ポリオ)はその一例です。
日和見感染とは、健康な人では問題にならないような病原性の低い病原体に感染、発病することです。その例でエイズ患者の真菌性肺炎があります。
持続性感染とは、感染した病原体が体内から排除されず、感染状態が続いていることです。そしてB型肝炎ウイルスの持続性感染はその一例です。
垂直感染とは、病原体が親から子供に伝播される感染様式のことです。妊娠中の「胎内感染」、出産時の「産道感染」、出生後の「経母乳感染」などがあり、「母子感染」とも言われています。
よって、誤った記述です。
この問題のポイントは、
「不顕性感染とは、病原体の感染を受けたが発症していない状態のこと」
「日和見感染とは、健康な人では問題のない病原体に感染、発病すること」
「持続性感染とは、病原体が体内から排除されず感染状態が続くこと」
「垂直感染とは、親から子供に伝播される感染様式のこと(母子感染)」
この4点を覚えておきましょう。
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