精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
精神疾患とその治療 問9

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問題

第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、副作用として「手足の震え、小刻み歩行、無表情な顔貌」が、そろって出現する可能性が最も高い薬物として、正しいものを1つ選びなさい。
  • 抗精神病薬
  • 抗不安薬
  • 気分安定薬
  • 睡眠薬
  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1です。

抗精神病薬(強力精神安定薬)の副作用は、自律神経症状、錘体外路症状、内分泌・代謝関連症状、アレルギー症状などです。手足の震え、小刻み歩行などは錐体外路症状に分類されます。

各選択肢は以下のとおりです。

2→抗不安薬では眠気、ふらつきといった副作用がおこります。

3→気分安定薬では手足の震え、のどが渇く、下痢、尿量の減少といった副作用がおこります。

4→睡眠薬では、ふらつき、脱力、頭重感、軽い記憶障害といった副作用が起こります。

5→SSRIでは吐き気、食欲不振、混乱状態などの副作用が起こります。

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02

正解は1です。

「手足の震え、小刻み歩行、無表情な顔貌」がそろって出現する症状をパーキンソニズムといいます。

1.抗精神病薬の副作用の一つとして、錐体外路症状のパーキンソニズムがあります。

2.抗不安薬の副作用は、眠気、ふらつき、身体依存、精神依存があります。

3.気分安定薬の副作用は、リチウム中毒や悪性症候群、意識障害など、薬によってさまざまですが、パーキンソニズムが出現する可能性が高いとはいえません。

4.睡眠薬の副作用は、眠気、ふらつき、身体依存があります。

5.SSRIの副作用は、吐き気、セロトニン症候群、アクチベーション症候群などさまざまですが、パーキンソニズムが出現する可能性が高いとはいえません。

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