精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
精神疾患とその治療 問10

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問題

第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

精神療法と関係の深い概念に関する次の組み合わせのうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 家族療法 ----------- 絶対臥褥
  • 支持的精神療法 ----- 洞察
  • 森田療法 ----------- システム論
  • 認知行動療法 ------- コーピング
  • 自由連想法 --------- オペラント条件づけ

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は4です。

1.絶対臥褥(ぜったいがじょく)は、森田療法における概念で、食事、洗面、トイレ以外は、じっと何もせずに寝ていなければいけない第1期のことです。

2.支持的精神療法は、患者の声に耳を傾け、その内容を理解し、支持することです。無意識の意識化を行う「洞察」は行いません。「洞察」は自由連想法と関係の深い概念です。

3.システム論は、家族療法と関係の深い概念です。家族療法は、個人の問題を家族システム(家族関係)を変化させることで解決しようとする治療法です。

4.コーピングは、ストレスに対する対処行動のことで、認知行動療法と関係の深い概念です。認知行動療法は考え方や受け止め方を変えることによって、気分や行動を変化させようとする治療法です。

5.オペラント条件づけは、行動療法と関係の深い概念です。自由連想法は精神分析に基づく治療法です。

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02

正解は4です。
認知行動療法は、認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法です。コーピングとは、特定のストレスフルな状況や問題に対して、何らかの対処行動をとり、ストレスを適切にコントロールすることです。

各選択肢は以下のとおりです。

1→家族療法でキーワードとなるのが「システム論」です。これはシステムズ・アプローチとも呼ばれています。家族を「個々の成員が互いに影響を与えあう一つのシステムとして考える」というものです。

絶対臥褥とは、患者を個室に隔離し、食事。洗面、トイレ以外の活動をさせずに布団で寝ているようにするというもので、森田療法の第一期に行うものです。

2→支持的精神療法とは、精神療法の基本になるものです。患者の悩みや不安をよく聴き、それを理解して支持することです。対となるものは「傾聴」です。

「洞察」は自由連想法にもとづくものです。自由連想法では潜在意識の顕在化を助けます。

3→1で解説済です。

5→2で解説済です。オンペラント条件づけは、自発された直後の環境の変化に応じて、その後の自発頻度が変化するというもので、対になるものは「行動療法」です。

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