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精神保健福祉士の過去問 第16回(平成25年度) 精神保健福祉相談援助の基盤 問35

問題

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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Dさん(68歳、男性)は、30歳でうつ病を発病、入院し、それまで勤めていた会社を退職せざるを得なかった。何度か再発しながらもデイケアで知り合った妻と40歳で結婚し、その翌年に妻の兄が経営するコンビニのパート従業員として働き始め、今は病状も落ち着いている。かつて入院していたU病院に2週間に1回の通院を欠かすことなく、毎月の元ディケア利用者の会合(以下「OB会」という。)にも顔を出して、他のメンバーの相談に乗ることも多い。 OB会では、 E精神保健福祉士がDさんへの対応を主に担っている。
ある日、 Dさんの妻からE精神保健福祉士に電話があり、最近、接客でうっかりミスが目立つようになって心配だという。詳しく話を聞くと、半年くらい前から物忘れをするようになり、年相応のことと考えてあまり気にしていなかったという。 E精神保健福祉士は、先月のOB会でDさんと他のメンバーとの間で「言った、言わない」の行き違いがあった際に、 Dさんと面談したところ、本人も物忘れを気にしていたことを思い出した。主治医の診察により、 Dさんは軽度認知障害の疑いがあると指摘された。それを受けて、次の通院日にE精神保健福祉士は、 Dさんと妻と今後のことについての話合いの場を持った。
Dさんは、引き続きOB会に参加し、これからもパート従業員として働きたいが、そのことを周囲に理解してもらう自信はないと述べた。 E精神保健福祉士は、 Dさんの希望にそいながら日常生活の維持を図るために、日頃から連携の取れている地域包括支援センターなどの関係する専門職間で情報交換を行った。
その結果を受けて、 Dさんや他の利用者の双方が安心して過ごせるようにOB会プログラムに配慮を行うことになった。また妻の兄に提案し、コンビニにおいてDさんが仕事を継続できるように取り組んだ。
E精神保健福祉士の働きかけもあって、 Dさんの状態も安定しているが、継続的に家庭、 OB会やコンビニでのDさんの様子を確認することになっている。

次のうち、 E精神保健福祉士の取組として、適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
ユニバーサルデザイン
   2 .
アファーマテイブアクション
   3 .
ソーシャルアクション
   4 .
アドボカシー
   5 .
行動変容アプローチ
( 第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉相談援助の基盤 問35 )
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この過去問の解説 (2件)

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正解はアドボカシーです。

アドボカシーとは、自己の権利を表明することが困難な寝たきりの高齢者や、痴呆症の高齢者、障害者の代わりに、代理人が権利を表明することをいいます。

問題文からはDさんの希望に寄り添い、「OB会」「コンビニ」に働きかけを行っています。そして、コンビニに継続して働けるようにしています。このことから、アドボカシーが適切です。

他の用語の意味は次のとおりです。

選択肢1. ユニバーサルデザイン

年齢や障害の有無に関わらず、すべての人に適合するデザインのことです。

選択肢2. アファーマテイブアクション

弱者集団の不利な現状を歴史的経緯や社会環境を考えたうえで、是正するための措置です。

選択肢3. ソーシャルアクション

世論を喚起するなどして、立法・行政機関に働きかけ、政策・制度の改善を目指す組織行動のことです。

選択肢5. 行動変容アプローチ

学習理論や行動療法などを基盤とし、利用者が問題と感じている行動や解決したいと思っている行動をソーシャルワーカーの働きかけによって修正させていく方法のことです。

付箋メモを残すことが出来ます。
29

正解はアドボカシーです。

選択肢1. ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインは、障害の有無や年齢、国籍の違いなどに関わらず、すべての人が利用できるデザインのことをいいます。デザイン面の取組みは読み取れないため適切とはいえません。

選択肢2. アファーマテイブアクション

アファーマティブアクションとは、差別撤廃措置という意味で、差別や不利益を受けている集団に対して、機会均等を確保する積極的な優遇措置をいいます。ここではそのような取組みは読み取れないため適切とはいえません。

選択肢3. ソーシャルアクション

ソーシャルアクションとは、社会や行政に働きかける行動です。この事例ではそのような取組みは読み取れないため適切とはいえません。

選択肢4. アドボカシー

アドボカシーとは、権利擁護のことです。Dさんの代弁機能をE精神保健福祉士が行っていることから、正答として適切であるといえます。

選択肢5. 行動変容アプローチ

行動変容アプローチとは、行動を変えることで、問題を解決しようとするアプローチです。ここではDさんの行動を変えずに周囲に働きかけているため、適切であるとはいえません。

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