問題
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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Cさん(23歳、女性)は、高校3年生の春ごろから、「周りから悪口をいわれる」「死にたい気分になる」と話すようになり、精神科初診時に統合失調症と診断された。卒業後は予備校へ通学したが、幻聴が強く、自殺企図があり、3か月間入院した。入院を契機に予備校を退学し、退院後は自宅学習を続けながら、メロン・梨・トマトなどを栽培する実家の農業を手伝っていた。両親、祖母と同居し、きょうだいはいない。
集中力の低下、幻聴体験が継続し、 Cさんは大学進学を断念。20歳の春からは実家の農業でトマト栽培を担当し、給料をもらうようになった。月2回の外来受診を継続し、ときに幻聴体験、対人緊張が高まる場面でのめまいや動悸、自傷行為があるものの、入院するまでには至らなかった。家事を母親と分担し、仕事の合間には、中国語講座に参加したり、好きなミュージカルの公演やコンサートを楽しんでいた。
21歳のとき、 Cさんは「毎年主治医が変わっている。いろいろゆっくり話ができる相手がほしい」と希望し、主治医からD精神保健福祉士に継続面接の依頼があった。
初回面接で、 Cさんは「時々、ふっと死にたくなるときがある」「農業には自信ができてきた」「家族に心配かけたくない、病気のこともいろいろ話せない」「同級生に会うと、やはり進学したかったと思う」「人と一緒の場は緊張して疲れる」「仕事や生活も、このままでいいのかと考えてしまう」と語った。
半年後、 Cさんは、町内会の行事に母親の代理で参加することになり、幻聴体験、希死念慮が強まり、2か月間入院した。自宅への退院に際し、「人付き合いが心配。でも、気楽に話ができる場があるといい」というCさんに、 D精神保健福祉士はデイケアでのグループ活動へ参加することを提案した。
その後1年が経過し、 Cさんの病状はずっと安定している。面接の中で「トマト栽培は出荷を任されるようになった。育てることが面白くなってきた」「中断していた中国語講座に行き始めた」「また悪くなるかもという不安はあるけど、デイケアの時間を他のことに使って、自分のできることを広げてみたい」と話した。
次の記述のうち、この時点で、 D精神保健福祉士が行うCさんへの支援として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Cさん(23歳、女性)は、高校3年生の春ごろから、「周りから悪口をいわれる」「死にたい気分になる」と話すようになり、精神科初診時に統合失調症と診断された。卒業後は予備校へ通学したが、幻聴が強く、自殺企図があり、3か月間入院した。入院を契機に予備校を退学し、退院後は自宅学習を続けながら、メロン・梨・トマトなどを栽培する実家の農業を手伝っていた。両親、祖母と同居し、きょうだいはいない。
集中力の低下、幻聴体験が継続し、 Cさんは大学進学を断念。20歳の春からは実家の農業でトマト栽培を担当し、給料をもらうようになった。月2回の外来受診を継続し、ときに幻聴体験、対人緊張が高まる場面でのめまいや動悸、自傷行為があるものの、入院するまでには至らなかった。家事を母親と分担し、仕事の合間には、中国語講座に参加したり、好きなミュージカルの公演やコンサートを楽しんでいた。
21歳のとき、 Cさんは「毎年主治医が変わっている。いろいろゆっくり話ができる相手がほしい」と希望し、主治医からD精神保健福祉士に継続面接の依頼があった。
初回面接で、 Cさんは「時々、ふっと死にたくなるときがある」「農業には自信ができてきた」「家族に心配かけたくない、病気のこともいろいろ話せない」「同級生に会うと、やはり進学したかったと思う」「人と一緒の場は緊張して疲れる」「仕事や生活も、このままでいいのかと考えてしまう」と語った。
半年後、 Cさんは、町内会の行事に母親の代理で参加することになり、幻聴体験、希死念慮が強まり、2か月間入院した。自宅への退院に際し、「人付き合いが心配。でも、気楽に話ができる場があるといい」というCさんに、 D精神保健福祉士はデイケアでのグループ活動へ参加することを提案した。
その後1年が経過し、 Cさんの病状はずっと安定している。面接の中で「トマト栽培は出荷を任されるようになった。育てることが面白くなってきた」「中断していた中国語講座に行き始めた」「また悪くなるかもという不安はあるけど、デイケアの時間を他のことに使って、自分のできることを広げてみたい」と話した。
次の記述のうち、この時点で、 D精神保健福祉士が行うCさんへの支援として、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
自立支援給付を利用するためのアセスメントをする。
2 .
病状の変化が心配なので、このまま様子を見る。
3 .
農業をもっと学ぶことができる場や機会を探す。
4 .
当事者活動に積極的に参加するよう勧める。
5 .
両親の意見や意向を優先する。
( 第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問60 )