精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
現代社会と福祉 問102
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問102 (訂正依頼・報告はこちら)
社会的排除と社会的包摂に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- 社会的排除は社会関係や活動に参加できない状態を意味するもので、排除に至るプロセスを問うものではない。
- 貧困は、生活資源の欠乏から生ずる生活困難を意味するものであって、社会関係上における人々の不利といった社会的排除とは無関係である。
- 今社会環境のあり方が、人々のケイパビリティを制約したり、社会的排除による社会参加の機会の剥奪を生むことがある。
- 発達した福祉国家においては、人々は、生活保障のための諸制度から排除されることはない。
- 社会的包摂政策は、労働への参加など、社会参加の機会を促進するためのもので、所得の保障は含まない。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.社会的排除は、社会関係や活動に参加できない状態だけでなく、排除に至るプロセスも問われます。
2.教育や就労など、社会関係上における不利が貧困に影響を与えたり、貧困が社会関係上における不利に影響を与えたりするため、貧困と社会的排除とは関係があります。
3.社会環境のあり方が、人々のケイパビリティ(個人が持っている潜在能力)を制約したり、社会的排除による社会参加の機会の剥奪を生むことがあります。
4.発達した福祉国家においても、生活保障のための諸制度から排除されることがあります。
5.社会的包摂政策は、所得の保障も含まれます。
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02
1.誤答
社会的排除は、社会関係や活動に参加できないという「結果」だけでなくその結果を生み出した「過程(プロセス)」の双方を指します。
2.誤答
貧困は金銭・物質といった生活資源の欠如ですが、社会参加や健康や教育など社会関係上における不利な状況は貧困を生み出す問題として貧困と社会的排除はとても深い関係があります。
3.正答
人々のケイパビリティを高めたり、さまざま状況の人が社会参加できるかどうかは今の社会環境のあり方によって違ってきます。
4.誤答
公的な生活保障のための諸制度は限定的なものです。
発達した福祉国家になるほど経済的保障のニーズだけではとどまらず、あらゆるマイノリティと言われる人たちのニーズに応えることができず社会的排除の対象となりやすくなります。
5.誤答
社会包摂政策は就労や社会参加の機械の促進とともに一定の所得を保障することで社会的排除の問題を解決していこうとする政策です。
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03
社会的排除とは、福祉制度や労働市場等社会のさまざまな領域において、その構成員の地位・資格を喪失することです。
選択肢3のケイパビリティとは、企業が全体として持つ組織的な能力のことです。
他の選択肢は以下のとおりです。
1→社会的排除の意味については先に述べたとおりです。
2→社会的排除から所得差が生じるため貧困に影響を及ぼします。
4→保障をどうするかはある基準で決めていくことになり、基準に当てはまらなければ当然排除される人が出てきます。
5→社会参加には雇用の機会も含まれるので、所得保障にも影響されます。
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