精神保健福祉士の過去問
第16回(平成25年度)
保健医療サービス 問156
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問題
第16回(平成25年度) 精神保健福祉士国家試験 保健医療サービス 問156 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、がん告知を受けた患者と家族への医療ソーシャルワーカーの対応に関する次の記述のうち、この時点で最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Eさん(49歳、男性)は、共働きの妻と大学生の子どもの3人暮らしである。 R病院を受診したところ、医師から初期の胃がんの告知を受けて、これから入院・手術の後、抗がん剤治療を開始することになった。外来看護師から医療ソーシャルワーカーに、 Eさんの生活上の相談に乗ってほしいとの連絡があり、面接を行った。
相談内容は、医療費や生活費の収入面と、休職予定の会社での就労継続についての不安であり、相談の様子は冷静であった。
〔事例〕
Eさん(49歳、男性)は、共働きの妻と大学生の子どもの3人暮らしである。 R病院を受診したところ、医師から初期の胃がんの告知を受けて、これから入院・手術の後、抗がん剤治療を開始することになった。外来看護師から医療ソーシャルワーカーに、 Eさんの生活上の相談に乗ってほしいとの連絡があり、面接を行った。
相談内容は、医療費や生活費の収入面と、休職予定の会社での就労継続についての不安であり、相談の様子は冷静であった。
- まずEさんに雇用保険の申請を勧める。
- Eさんに代わって会社の上司と、今後の仕事の継続について相談する。
- 今後のEさんの援助方針を検討するために、 Eさんの許可を得て、主治医に治療の見通しや就労制限について確認する。
- Eさんは介護保険の対象になるため、要介護認定の申請を勧める。
- Eさんは生活困窮に陥るおそれがあるため、生活保護の申請を勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
各選択肢については、以下のとおりです。
1→会社は休職予定であり、籍がある状態です。雇用保険の申請をするということは会社を辞めることになります。傷病手当金を利用する方法も考えられます。Eさんの意思を確認するのが先です。
2→実際に仕事をしていたのはEさんなので、自分の体力とできる仕事の状況についてはEさんが一番よく知っています。また、医師による判断も必要です。そのことを考えると行き過ぎた行為です。
4→Eさんは49歳なので介護保険の第2号被保険者です。末期がんは特定疾病ですが、初期のがんは対象外です。利用できない法的制度です。
5→1で述べた傷病手当金の方が優先されます。生活保護になると決めつけるのは尚早です。
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02
Eさんの意思を尊重した上で、適切な対応ができているかがポイントとなります。
1…雇用保険に入るということは、会社を退職することになります。休職を予定しているEさんには不適切です。
2…Eさんの様子は冷静であり、自分で相談する能力があると思われます。よって、行き過ぎた行為となります。
4…介護保険の対象者は、「介護や支援が必要になった65歳以上の人」または「16種類の特定疾病の診断がついており介護が必要になった40歳から64歳までの人」です。Eさんは49歳ですが、初期がんは特定疾病にはあてはまりません。
5…収入面に不安は抱えていますが、実際には生活に困窮しておらず、生活保護を勧めるのは行き過ぎた行為です。傷病手当金など、利用できるものがあります。
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03
2 . × Eさん自身から説明、相談できる能力があると思われるため、不適切です。
3 . 〇です。
4 . × がんで、介護保険対象となるのは、40歳以上の末期がんで介護が必要な者。Eさんは介護が必要ではないので不適切です。
5 . × まだ仕事を継続する見込みで、一時的な出費が多くても、医療保険、有給など、いくらでも対応の方法があるので不適切です。
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