精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問55
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問55 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事 例〕
Mさん(73歳、女性)のことでA民生委員が、保健所に勤務しているB精神保健福祉相談員のもとに相談に訪れた。Mさんは夫と共に商店街の一角で米屋を営んでいたが、2年前に夫を亡くし、米屋を廃業した。その後、一人暮らしをしていたが、約半年前から、物忘れがみられ始めた。連絡を受けた長女が同行し専門医を受診したところ、軽度のアルツハイマー型認知症と診断された。長女は義父の介護があり同居できないため、Mさんは単身生活を続けていたが、一週間前、外出したまま家に帰れなくなり警察に保護された。長年、Mさん夫婦と一緒に商店街活動をしてきた住民たちは、とても心配しているとのことであった。さっそくB精神保健福祉相談員は自宅を訪問した。Mさんは、「生活の中で困っていることは特にないし、まだ誰かの世話にならなくても大丈夫です」と話した。また、「時々、泥棒に入られて物が盗られるんです。
でも、いつもAさんに一緒に探してもらうと見つかりますよ」とも言う。その話を聞いたB精神保健福祉相談員は、定期的に訪問をすることとした。
次のうち、B精神保健福祉相談員の行う定期的訪問の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Mさん(73歳、女性)のことでA民生委員が、保健所に勤務しているB精神保健福祉相談員のもとに相談に訪れた。Mさんは夫と共に商店街の一角で米屋を営んでいたが、2年前に夫を亡くし、米屋を廃業した。その後、一人暮らしをしていたが、約半年前から、物忘れがみられ始めた。連絡を受けた長女が同行し専門医を受診したところ、軽度のアルツハイマー型認知症と診断された。長女は義父の介護があり同居できないため、Mさんは単身生活を続けていたが、一週間前、外出したまま家に帰れなくなり警察に保護された。長年、Mさん夫婦と一緒に商店街活動をしてきた住民たちは、とても心配しているとのことであった。さっそくB精神保健福祉相談員は自宅を訪問した。Mさんは、「生活の中で困っていることは特にないし、まだ誰かの世話にならなくても大丈夫です」と話した。また、「時々、泥棒に入られて物が盗られるんです。
でも、いつもAさんに一緒に探してもらうと見つかりますよ」とも言う。その話を聞いたB精神保健福祉相談員は、定期的に訪問をすることとした。
次のうち、B精神保健福祉相談員の行う定期的訪問の目的として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 自立生活訓練
- 支援計画の作成
- 入院援助
- 家事援助
- 経過観察・見守り
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この過去問の解説 (3件)
01
軽度のアルツハイマー型認知症と診断されている単身生活の女性に対する支援の問題です。
1.自立生活訓練は、事前に利用契約が必要な福祉サービスの一つで、精神保健福祉相談員ができることではありません。
2.Mさんは「まだ誰かの世話にならなくても大丈夫です」と話しており、支援についての合意を得られていないため、支援計画を作成することはこの時点では適切とはいえません。
3.「外出したまま家に帰れなくなり警察に保護された」とはいえ、それ以外の周辺症状は読み取れないため、現時点で入院に関する援助を行うことは最も適切とはいえません。
4.家事援助は、事前に利用契約が必要な福祉サービスの一つで、精神保健福祉相談員ができることではありません。
5.「外出したまま家に帰れなくなり警察に保護された」とはいえ、A民生委員の関わりもあることから、経過観察・見守りを行いながら、支援体制を整えていくことが最も適切といえます。
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02
✕2 . 本人にまだ支援のニーズがない段階であり、支援計画の作成はまだ時期尚早と言えます。
✕3 . 現段階では、地域での生活を念頭に置いていて、本人からの入院の希望もありません。
✕4 . 現段階では、本人の困りごとが家事ではなく、家事援助は不適切です。
◯5 . 経過観察・見守りをしながら、Mさんとのラポールを形成しながら、援助サービスの必要性を探っていく段階にあるようです。
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03
1.×
自立生活訓練とは、障がいのある方が自立した日常生活や社会生活が送れるように、生活能力の維持・向上のための訓練や助言などの支援を提供するものです。Mさんは生活の中で特に困っていることはなく、まだ誰かの世話にならなくてもいいと話しているため、自立に向けた知識や経験が必要であるとはいえません。
2.×
選択肢1にもあるように、Kさんはまだ誰かの世話にならなくてもいいと話しています。支援計画は本人の同意の上で作成しなければならないため、適切ではありません。
3.×
現段階では定期的に訪問することとしているため、入院援助を促すことは適切であるといえません。
4.×
Mさんは生活の中で困っていることは特にないと話しているため、家事援助が必要とはいえません。
5.○
Mさんは時々泥棒に入られて物が盗られるが、Aさんと一緒に探すと見つけられると話しています。このことから、Mさんと民生委員Aさんの関係も良好であると思われます。Aさんや地域の方との関わりの中で、経過観察や見守りを行うことが大切です。
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