精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56
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問題
第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問56 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事 例〕
Mさん(73歳、女性)のことでA民生委員が、保健所に勤務しているB精神保健福祉相談員のもとに相談に訪れた。Mさんは夫と共に商店街の一角で米屋を営んでいたが、2年前に夫を亡くし、米屋を廃業した。その後、一人暮らしをしていたが、約半年前から、物忘れがみられ始めた。連絡を受けた長女が同行し専門医を受診したところ、軽度のアルツハイマー型認知症と診断された。長女は義父の介護があり同居できないため、Mさんは単身生活を続けていたが、一週間前、外出したまま家に帰れなくなり警察に保護された。長年、Mさん夫婦と一緒に商店街活動をしてきた住民たちは、とても心配しているとのことであった。さっそくB精神保健福祉相談員は自宅を訪問した。Mさんは、「生活の中で困っていることは特にないし、まだ誰かの世話にならなくても大丈夫です」と話した。また、「時々、泥棒に入られて物が盗られるんです。
でも、いつもAさんに一緒に探してもらうと見つかりますよ」とも言う。その話を聞いたB精神保健福祉相談員は、定期的に訪問をすることとした。
訪問終了後、A民生委員や、同じ商店街に住むMさんを心配する住民のところへ立ち寄り、話を聞いた。
次のうち、この時点でのB精神保健福祉相談員の援助プロセスとして、正しいものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Mさん(73歳、女性)のことでA民生委員が、保健所に勤務しているB精神保健福祉相談員のもとに相談に訪れた。Mさんは夫と共に商店街の一角で米屋を営んでいたが、2年前に夫を亡くし、米屋を廃業した。その後、一人暮らしをしていたが、約半年前から、物忘れがみられ始めた。連絡を受けた長女が同行し専門医を受診したところ、軽度のアルツハイマー型認知症と診断された。長女は義父の介護があり同居できないため、Mさんは単身生活を続けていたが、一週間前、外出したまま家に帰れなくなり警察に保護された。長年、Mさん夫婦と一緒に商店街活動をしてきた住民たちは、とても心配しているとのことであった。さっそくB精神保健福祉相談員は自宅を訪問した。Mさんは、「生活の中で困っていることは特にないし、まだ誰かの世話にならなくても大丈夫です」と話した。また、「時々、泥棒に入られて物が盗られるんです。
でも、いつもAさんに一緒に探してもらうと見つかりますよ」とも言う。その話を聞いたB精神保健福祉相談員は、定期的に訪問をすることとした。
訪問終了後、A民生委員や、同じ商店街に住むMさんを心配する住民のところへ立ち寄り、話を聞いた。
次のうち、この時点でのB精神保健福祉相談員の援助プロセスとして、正しいものを1つ選びなさい。
- アセスメント
- プランニング
- インターベンション
- モニタリング
- エバリュエーション
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この過去問の解説 (3件)
01
インテーク(初回面接)の後、周辺の人々に話を聞く段階のプロセスを選択する問題です。
1.アセスメント(課題分析)は、支援計画を策定するにあたり、ニーズを明確にするための評価を行います。支援に対してMさんの合意はまだありませんが、初回面接の後ということで、このプロセスはアセスメントにあたるといえます。
2.プランニング(支援計画)では、クライエントの希望を優先して支援計画が立てられます。Mさんとの話し合いが前提となるため、この時点のプロセスとはいえません。
3.インターベンション(実施・介入)では、実際の支援が行われます。支援計画にのっとって行われるプランニングの次の段階のため、この時点のプロセスとはいえません。
4.モニタリング(経過観察、途中評価)は、支援の途中に行われる評価で、その評価結果に応じて、計画の見直しが行われます。インターベンションの次の段階であり、この時点のプロセスとはいえません。
5.エバリュエーション(最終評価)は、支援終了時に行われる評価です。合意に基づいた支援も始まっていない段階のため、この時点のプロセスとはいえません。
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02
1. ○
アセスメント(事前評価)とは利用者の生活歴、家族関係、本人を取り巻く環境など、本人の同意を得て情報収集し、把握することです。利用者の希望、現在の問題、ニーズなどを査定・評価します。
2.×
プランニング(計画)とは、利用者本人の希望や思いを計画的に実現するために、目標や手順、役割分担や努力目標を明確にする作業のことです。
3.×
インターベンション(介入)とは、査定・計画に基づいて実際に働きかけることです。本人(直接介入)や環境(間接介入)に働きかけ、利用可能な社会資源が不足している場合には開発も行います。
4.×
モニタリング(追跡)とは、計画に沿った介入が順調に展開しているかどうかを確認し、また必要に応じてそれを見直すことをいいます。中間評価・途中評価とも呼ばれます。
5.×
エバリュエーション(事後評価)とは、サービス実施の結果や過程について、総合的に評価することです。今後の改善策などについて利用者とともに検討します。
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03
✕2 . プランニング:支援計画作成段階となります。まだ、十分に情報収集を行ったり、Mさんのニーズを十分把握していないので、時期尚早です。
✕3 . インターベンション:支援計画に基づく役割を遂行していくことです。これからですね~。
✕4 . モニタリング:行われた支援の進捗状況に関する経過観察、評価です。
✕5 . エバリュエーション:終了間際に、支援の結果を評価・判断することです。まだまだ支援の道のりは長いですね~。
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