精神保健福祉士の過去問
第17回(平成26年度)
地域福祉の理論と方法 問114

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問題

第17回(平成26年度) 精神保健福祉士国家試験 地域福祉の理論と方法 問114 (訂正依頼・報告はこちら)

事例を読んで、A福祉活動専門員の取組として、適切なものを2つ選びなさい。

〔事 例〕
N市の人口は、約5万人であり、市内には、8小学校と3中学校がある。地域福祉活動計画の策定委員会において、地域福祉活動には大人だけでなく小・中学生の参加も得るべきではないかという意見が出された。そこで、計画策定業務を担当する社会福祉協議会のA福祉活動専門員は対応策を検討することにした。
  • 全小・中学校を対象に実施するのは困難だと考え、知り合いの子どもを集めて懇談会を開催することにした。
  • 子どもの意見を計画に反映させるには無理があるので、まずは各校のPTAの役員会に出席し、保護者の意見を聴取することにした。
  • 教育委員会に説明し、校長の同意を得て、各校で子ども懇談会の開催について案内してもらうとともに、社協の広報紙でも参加者を募集した。
  • 子ども懇談会では、あらかじめ論点の優先順位を決定し、計画の構成に即して話し合ってもらうことにした。
  • 子ども懇談会では、子どもの意見を聞くだけでなく、計画の実現のための活動につなげていけるようにすることが重要である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3、5です。

1.「全小・中学校を対象に実施するのは困難だ」と考える前に、何か実施する方法がないか考えることが大切です。

2.「子どもの意見を計画に反映させるには無理がある」と考える前に、何か実施する方法がないか考えることが大切です。

3.教育委員会や校長にまず話をしたうえで、子ども懇談会の開催について案内すると同時に、社協の広報誌でも参加者を募集することは適切な取り組みです。

4.子ども懇談会を行う場合は、対象が子どもということもあり、型にはまった内容ではなく、自由に話し合ってもらうことが望ましいといえます。

5.子ども懇談会を行う場合は、子どもの意見を聞くだけではなく、計画の実現のための活動につなげていけるようにすることが重要です。

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02

正解は3・5です。

1.はじめから市内の全小学校、中学校対象は無理と判断せず、例えばアンケート調査など、幅広く子ども達の声を聞くなど、様々な手段を考えてみましょう。

2.大人に意見を委ねるのではなく、将来を担う子ども達の素直な意見に、まずは耳を傾けるべきです。

3.教育委員会や広報紙など、公正な視点で幅広く意見を聞こうとする姿勢は正しい行動であると言えます。

4.論点の優先順位をあらかじめ決めてしまうと、子どもの柔軟な発想が十分取り入れられない恐れがあります。

5.子ども達の意見を聞くとともに、本来の目的である計画策定の主旨や流れなども確認していく必要があります。

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03


×1 . 「全小・中学校を対象に実施するのは困難だから、知り合いの子どもを集めて懇談会を開催する」というのは、公共の活動であるにもかかわらず、当初から対象児童に偏りが生じることであり、公平性を考えると、選択肢3番のようなやり方が望ましいと思われます。

×2 . 当初から子どもの意見を計画に反映させるにはなぜ無理があるのか判断するべきではありません。

○3 . 「教育委員会に説明し、校長の同意を得て、各校で子ども懇談会の開催について案内してもらうとともに、社協の広報紙でも参加者を募集する」という対応策は、手順、公平性、目的などのいずれの点からも望しい対応策です。

×4 . 子ども懇談会では、できるだけ子どもの自由な発想や主体性を重んじることが望ましいと思われます。

○5 . 子ども懇談会では、子どもの意見を聞くだけでなく、計画の実現のための活動につなげていけるようにすることが主体性を養うために重要です。

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