精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
精神保健の課題と支援 問11
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健の課題と支援 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、WHOのメンタルヘルスアクションプラン2013-2020に掲載されたメンタルヘルスの定義として、正しいものを1つ選びなさい。
- 精神疾患の治療を受け、現在は回復している状態をいう。
- 尊厳と権利について平等であり、理性と良心を授けられ、互いに同胞の精神をもって行動できることをいう。
- 精神障害者が社会参加する上で生活の支障となる物理的障害や精神的障壁を取り除くことをいう。
- 自身の能力を発揮し、日常生活におけるストレスに対処でき、生産的に働くことができ、かつ地域に貢献できるような満たされた状態をいう。
- 精神障害によって差別を受け、自らをコントロールしていく力を奪われた人が、本来持っている力を取り戻していく過程をいう。
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この過去問の解説 (3件)
01
「メンタルヘルスアクションプラン2013-2020」は、2013年“メンタルヘルスなしで健康はない”を前提として、第66回WHO総会で採択されました。この中では、メンタルヘルスを「人が自身の能力を発揮し、日常生活におけるストレスに対処でき、生産的に働くことができ、かつ地域に貢献できるような満たされた状態をいう」と定義しています。
1の「精神疾患の治療を受け、現在は回復している状態」とは「寛解」についての説明です。疾患が完全に治った「治癒」の状態との違いは、症状が落ち着き安定してはいるものの、再発する可能性もあるという点です。
2は、「世界人権宣言第一条」に「すべての人間は、生まれながらにして自由であり、かつ、尊厳と権利について平等である。人間は、理性と良心とを授けられており、互いに同胞の精神をもって行動しなければならない。」と記載されています。
3は、精神障害者への「バリアフリー」の説明です。バリアフリーとは、対象となる社会的弱者(障害者や高齢者など)が社会参加する上で、生活の支障となる物理的障害や精神的障壁を取り除く事をいいます。
5は、精神障害への「エンパワメント」の説明です。精神障害者がその障害のために差別を受け、精神障害者というレッテルを貼られてしまった事により、自らをコントロールする力を奪われてしまう事があります。彼らの強みに働きかける事で、本来持っている奪われた力を取り戻していく事(過程)を「エンパワメント」といいます。
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02
1.寛解についての説明です。
2.世界人権宣言の条文の内容です。
3.バリアフリーについての説明です。
4.WHOのメンタルヘルスアクションプラン2013-2020に、メンタルヘルスの定義として記載されています。
5.エンパワーメントについての説明です。
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03
2013年5月にWHO総会でメンタルヘルスアクションプラン2013-2020が採択されました。
原則は、「メンタルヘルスなしに健康なし」です。
最終目標は「精神的に満たされた状態を促進し、精神障害を予防し、ケアを提供し、リカバリーを促進し、人権を促進し、そして精神障害を有する人々の死亡率、罹患率、障害を低減すること」です。
1.回復ではなく、「寛解」です。
2.世界人権宣言の内容です。
3.バリアフリーの説明です。
4.WHOのメンタルヘルスアクションプランの中の精神保健に関する記載です。
5.エンパワメントの説明です。
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