精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問37
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
精神障害者支援の理念や方法に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
- リカバリーとは、回復のために利用していた様々な支援を必要としなくなり、自立することである。
- エンパワメントとは、社会的に不利な状況に置かれた人が、自らの力を高め、行動できるようになることである。
- ストレングスモデルとは、疾患やそれに起因する弱さを、個人に応じたプログラムにより強化していくことである。
- インフォームドコンセントとは、医師が推奨する治療や検査について患者を説得することである。
- ソーシャルインクルージョンとは、疾患や障害の状態に配慮し、求められる義務や行為に対する猶予制度を確立することである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:リカバリーは、精神障害や症状による制限があったとしても、自分の望む生き方を主体的に追及し、希望を持って充実した人生を生きることです。様々な支援を必要としなくなり、自立することではありません。支援を受けながら、主体的に希望する生活を送ることもリカバリーです。
2:エンパワメントは、精神障害などで、本来持っている力を十分に発揮できない人が自らの力を高め、行動できるようになることです。精神保健福祉士は、当事者の自己肯定感を高めエンパワメントを実現するよう支援します。
3:ストレングスモデルによる支援では、当事者の強みや心身の健康な部分に注目し、その部分を引き出し、活用できるようにします。疾患やそれに起因する弱さに着目するものではありませんので、誤りです。
4:インフォームドコンセントは、説明と同意です。医師が治療や検査の内容を十分に説明した上で、患者の同意を得ることです。医師が推奨する治療や検査について患者を説得することではありませんので、誤りです。
5:ソーシャルインクルージョンは、社会的包摂のことです。社会的に弱い立場にある人々を孤立させたり排除したりせず、共に生きていけるように包み支え合って行こうとする考え方です。疾患や障害の状態に配慮し、求められる義務や行為に対する猶予制度を確立することではありませんので、誤りです。
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02
1.リカバリーとは、様々な支援を利用していても、自立して充実した人生を生きていくプロセスのことです。
2.エンパワメントとは、社会的に不利な状況に置かれた人が、自らの力を高め、行動できるようになることです。
3.ストレングスモデルとは、弱さではなく、強みに焦点をあてるものです。
4.インフォームドコンセントとは、医師が推奨する治療や検査について、患者に同意を得るものです。説得することではありません。
5.ソーシャルインクルージョンとは、社会的に排除された人々を、社会の一員として包みこんで支え合う考え方です。求められる義務や行為に対する猶予制度を確立することではありません。
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03
1.リカバリーとは、回復のために利用していた様々な支援を必要としなくなるのではなく、病気や障害によって失ったものを回復する過程です。
2.エンパワメントとは、クライエントが本来持っている力を十分に発揮し、自分たちを取り巻く問題を解決していけるようにしようというものです。
3.ストレングスモデルとは、クライエントを問題や弱さではなく、強み(ストレングス)や特性、才能に焦点をあてるものです。
4.インフォームドコンセントとは、患者を説得することではなく、医師が治療や検査の内容を説明した上で、患者に同意を得るものです。
5.ソーシャルインクルージョンとは、社会的包摂と訳され、共生社会、排除しない社会を目指す考え方です。求められる義務や行為に対する猶予制度を確立することではなく、当事者が社会から孤立せず、地域社会の一員として共に生きて支え合う考え方です。
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