精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問39
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述のうち、就職を希望するクライエントのリハビリテーション計画における資源調整として、正しいものを1つ選びなさい。
- 自宅から通える就労移行支援事業所を利用できるように援助する。
- 就職の可能性について一緒に主治医の意見を聞きに行く。
- 近所の地域活動支援センターに就労準備プログラムの開設を交渉する。
- 新たなパソコン技能が身につくように分かりやすく教える。
- 昼間に一緒に外出して規則正しい生活リズムに戻す。
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この過去問の解説 (3件)
01
資源調整とは、すでにある資源と当事者を結びつけることです。
1.自宅から通える就労移行支援事業所を利用できるように援助することは、資源調整に該当します。
2.一緒に主治医の意見を聞きに行くことは、すでに病院と当事者は結び付いている関係にあるため、資源調整とはいえません。
3.就労準備プログラムの開設を交渉することは、すでにある資源ではないため、資源調整とはいえません。
4.新たな技能が身につくように分かりやすく教えることは、資源と結び付けていないため、資源調整とはいえません。
5.一緒に外出して規則正しい生活リズムに戻すことは、資源と結び付けていないため、資源調整とはいえません。
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02
リハビリテーション計画では、リハビリテーションの目標を実現するために、本人の技能向上をもたらす技能開発と環境へ働きかけるための資源開発を個別に計画します。
1:アンソニーは、資源開発を、既存の資源と当事者を結びつける「資源調整」と当事者のニーズに応じて資源を修正する「資源修正」の二つに分けています。自宅から通える就労移行支援事業所を利用できるように援助することは、「資源調整」にあたりますので、正解です。
2:リハビリテーションの目標は、当事者本人の希望を優先し、本人の願望に沿ったものである必要があります。就職の可能性について一緒に主治医の意見を聞きに行くことは、主治医の判断に沿った目標となってしまう可能性があります(現場において、時と場合によっては主治医の意見を参考にすることもあります)。当事者主体の観点からみると、誤りとなります。
3:近所の地域活動支援センターに就労準備プログラムの開設を交渉することは、当事者のニーズに合わせて資源を修正することですので、「資源修正」にあたります。よって誤りです。
4:本人の技能向上のための技能開発には、必要な技能そのものを訓練する「技能教育」とすでに身についている技能を組み合わせて使えるように訓練する「技能プログラミング」があります。新たなパソコン技能が身につくように分かりやすく教えることは、技能教育にあたりますので、誤りです。
5:昼間一緒に外出して規則正しい生活リズムに戻すことも技能教育にあたります。よって誤りです。
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03
1.就労移行支援事業所をひとつの資源として、その事業所と結び付けることが資源調整です。
2.リハビリテーション計画は、治療と同時か早期リハビリテーションを開始するしくみづくりが必要です。計画の中で病院という新たな社会資源を加えることを資源調整とするならいいのですが、文面からは通院先がすでにあることがわかりますので、資源調整の役目はないと解釈されます。
3.地域活動支援センターに就労準備プログラムの開設を交渉することは資源調整ではありません。
4.新たなパソコンの技能が身につくように分かりやすく教えることは、資源調整ではありません。
5.生活リズムを戻すという、ADLの改善を目的とはしていません。
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