問題
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次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事 例〕
Cさん(45歳、男性)は、妻と2人の子ども(高校生と中学生)の4人家族で、これまで順調に働いてきた。1年前に営業部の課長となったCさんは、責任感を持って仕事に取り組んでいたが、部下との関係がうまくいかずに悩んでいた。その後、次第に疲れやすくなり食欲不振と不眠がみられ、表情は乏しく元気がなくなっていった。ある日、仕事でのミスが続き取引先から叱責され、それを契機に朝起きられず出勤できない日が続いた。
心配した上司に勧められてV精神科病院を受診したところ、うつ病と診断され、しばらく会社を休むことになった。Cさんと妻は、今後の生活についてV精神科病院のD精神保健福祉士に「学費や住宅ローンもあるし、お父さんがずっと家にいて子どもたちにはどうでしょうか」「休みが続くと会社に戻れなくなるのではないだろうか」と不安そうに相談した。(※1)
1か月が経過し、復職を焦り始めたCさんは「早く職場に戻りたい」と上司に訴え、元の部署に復帰したが、うつ状態が悪化しては休むことが繰り返された。そのようなCさんに、主治医はデイケアの復職支援プログラムを利用して確実な復職と再発予防に取り組む必要性を説いた。Cさんは休職の手続を取ってデイケア通所を開始し、引き続きD精神保健福祉士が担当になった。Cさんは休まずデイケアに参加し真面目にプログラムに取り組んだ。次第に体力も回復し他のメンバーと笑顔で会話するようになったが、自分のやり方にこだわりが強く、それを正しいと思い込んで周囲に強いる様子が目立った。D精神保健福祉士は、デイケアのカンファレンスでCさんの現状を伝え、今後の対応を協議した。(※2)
デイケアを開始して5か月が経過した頃、D精神保健福祉士はCさんと面談し、今後の意向を確認した。Cさんは「デイケアで自分の課題が見えてその対処法も学んできた。そろそろ復職に向けて具体的に進めたい」「休んでいた期間が長かったので通勤が不安だし、前と同じように働けるのかも心配」と答えた。D精神保健福祉士はCさんの意向を踏まえて、今後必要な働きかけを検討した。(※3)
次の記述のうち、この時点(※1)のD精神保健福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Cさん(45歳、男性)は、妻と2人の子ども(高校生と中学生)の4人家族で、これまで順調に働いてきた。1年前に営業部の課長となったCさんは、責任感を持って仕事に取り組んでいたが、部下との関係がうまくいかずに悩んでいた。その後、次第に疲れやすくなり食欲不振と不眠がみられ、表情は乏しく元気がなくなっていった。ある日、仕事でのミスが続き取引先から叱責され、それを契機に朝起きられず出勤できない日が続いた。
心配した上司に勧められてV精神科病院を受診したところ、うつ病と診断され、しばらく会社を休むことになった。Cさんと妻は、今後の生活についてV精神科病院のD精神保健福祉士に「学費や住宅ローンもあるし、お父さんがずっと家にいて子どもたちにはどうでしょうか」「休みが続くと会社に戻れなくなるのではないだろうか」と不安そうに相談した。(※1)
1か月が経過し、復職を焦り始めたCさんは「早く職場に戻りたい」と上司に訴え、元の部署に復帰したが、うつ状態が悪化しては休むことが繰り返された。そのようなCさんに、主治医はデイケアの復職支援プログラムを利用して確実な復職と再発予防に取り組む必要性を説いた。Cさんは休職の手続を取ってデイケア通所を開始し、引き続きD精神保健福祉士が担当になった。Cさんは休まずデイケアに参加し真面目にプログラムに取り組んだ。次第に体力も回復し他のメンバーと笑顔で会話するようになったが、自分のやり方にこだわりが強く、それを正しいと思い込んで周囲に強いる様子が目立った。D精神保健福祉士は、デイケアのカンファレンスでCさんの現状を伝え、今後の対応を協議した。(※2)
デイケアを開始して5か月が経過した頃、D精神保健福祉士はCさんと面談し、今後の意向を確認した。Cさんは「デイケアで自分の課題が見えてその対処法も学んできた。そろそろ復職に向けて具体的に進めたい」「休んでいた期間が長かったので通勤が不安だし、前と同じように働けるのかも心配」と答えた。D精神保健福祉士はCさんの意向を踏まえて、今後必要な働きかけを検討した。(※3)
次の記述のうち、この時点(※1)のD精神保健福祉士の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
1 .
経済的な不安を軽減するため、障害年金の申請手続を説明する。
2 .
職業の安定を図るため、可能な仕事への転職を検討してもらう。
3 .
子どもの精神的負担を考え、Cさんに平日の図書館通いを勧める。
4 .
療養に専念するため、会社の就業規則を確認するよう伝える。
5 .
復職に備えるため、自宅では積極的に家事を行うよう促す。
( 第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 精神保健福祉の理論と相談援助の展開 問52 )