精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
心理学理論と心理的支援 問91

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問題

第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

個人と集団の関係に関する次の記述のうち、内集団バイアスの説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 各個人が、自分が属する集団の大多数と、自分の意見が違う場合に、自分の意見を変えて多数の意見に従うこと。
  • 各個人が、自分が属する集団の成員のことを、それ以外の集団の成員よりも好意的に評価すること。
  • 各個人の意見が、集団内で発せられる極端な意見に影響されて、極端な方向に動いてしまうこと。
  • 各個人が、自分が属している集団に魅力を感じていること。
  • 各個人が、自分が属している集団の成員が共有する、規範や思考様式をもつこと。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は2です。

内集団バイアスとは、自分の所属している集団(内集団)の成員が外集団の成員と比べて実際は優劣の差がないにもかかわらず、自分の所属している集団を高く評価することをいいます。内集団ひいきとも言われます。

1:これは同調の説明ですので誤りです。
同調は、自分の意見や信念を曲げて集団の大多数の意見に従うことです。

2:各個人が、自分が属する集団の成員のことを、それ以外の集団の成員よりも好意的に評価することは内集団バイアスの説明ですので正解です。

3:これは集団極性化の説明ですので誤りです。
集団極性化は集団で意思決定や問題解決を行う場合に、各個人の当初の判断や行動傾向、感情などが、集団での様々なやりとりをしている中で、極端な意見に影響されて極端な方向に傾いてしまうことです。

4:これは集団凝集性の説明ですので誤りです。
集団凝集性は、集団が成員を引きつけて集団の中にとどめるように働く力のことです。選択肢の集団員が感じる魅力は、集団員を集団の中にとどめるように引きつける力として働きます。

5:これは集団規範の説明ですので誤りです。
集団規範は、集団内のメンバーが共有する判断の枠組みや思考様式のことをいいます。集団凝集性の高い集団では、集団規範が集団員個々へ及ぼす影響が大きくなります。

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02

内集団バイアスとは、内集団ひいきとも言われ、自分が所属する集団(内集団)と、他の集団(外集団)とを比較したときに、実際は差がないにも関わらず、自らの集団が優れていると感じることを言います。
これは、所属意識が高ければ高いほど起こりやすいと言われています。

従ってそれについて記載されているのは、2です。

ちなみに…

1.同調
3.集団極性化
4.集団凝集性
5.集団規範

についての説明です。

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03

内集団バイアスとは、自身が所属する集団のほうが他の集団に対して、評価や情緒面等で有利になるように考えることです。

1、この記述は「同調」を表します。

2、この記述は「内集団バイアス」を表します。自己の所属集団を好意的にみるのは、内集団バイアスの特徴です。

3、この記述は「集団極性化」を表します。組織の意思決定においては、個人の意見が極端な方向に振れやすい傾向があります。

4、この記述は「集団凝集性」を表します。集団の中に自発的にとどまらせる力が存在しているのが特徴です。とどまる魅力があると判断できます。

5、この記述は「集団規範」を表します。

以上のことから、正解は2です。

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04

正解は2です。

内集団バイアスは、自分が属する集団について、それ以外の集団よりも、ひいきすることです。

1.同調の説明です。

2.内集団バイアスの説明として最も適切です。

3.集団極性化の説明です。

4.集団凝集性の説明です。

5.集団規範に関する説明です。

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