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精神保健福祉士の過去問 第18回(平成27年度) 心理学理論と心理的支援 問92

問題

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遺伝と環境に関する学説として、正しいものを1つ選びなさい。
   1 .
成熟優位説では、学習を成立させるために必要なレディネスを重視する。
   2 .
環境優位説では、周囲への働きかけや環境及び出生前の経験を重視する。
   3 .
輻輳説(ふくそうせつ)では、発達は遺伝的要因と環境的要因の引き算的な影響によるとした。
   4 .
環境閾値説(いきちせつ)では、心理的諸特性が顕在化するには固有の人格特性があるとした。
   5 .
行動遺伝学では、遺伝と環境の関係を地域環境の側面から統計的手法で見積もる。
( 第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 心理学理論と心理的支援 問92 )
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この過去問の解説 (3件)

22
正解は1です。

1:成熟優位説とは、アメリカの心理学者ゲゼルが提唱した学説です。ゲゼルは一卵性双生児を被験者とした階段昇りの実験を行い、発達を規定する要因は環境よりも遺伝的な成熟であると考えました。成熟優位説では遺伝的な成熟を経て学習に対する準備が整った状態をレディネスと捉え、学習を成立させるための必要なレディネスを重視します。よって正解です。

2:環境優位説とは、アメリカの心理学者ワトソンの提唱した学説です。ワトソンは人の発達は、出生後の環境、学習や訓練が大きく影響すると説きました。選択肢では、周囲へのではなく周囲からのであり、出生前ではなく出生後です。よって誤りです。

3:輻輳説とは、ドイツ心理学者のシュルテンが提唱した学説です。人間の発達は、遺伝的要因と環境的要因が相互に作用すると説きました。選択肢では、引き算の部分が誤りです。正しくは足し算です。

4:環境閾値説とは、アメリカの心理学者ジェンセンが提唱した学説です。人間の発達は、その特性によって環境条件の働き方が異なり、遺伝的な特性の発現は、環境条件が、特性ごとに決まっている一定の水準(値域)を超えるかどうかによると説きました。選択肢では、心理的諸特性ではなく、遺伝的諸特性で、固有の人格特性があるでなく、特性ごとに決まっている一定の水準(値域)を超えるかどうかによるです。よって誤りです。

5:行動遺伝学とは、行動への遺伝の影響を分析することを目的としています。遺伝子配列の違い、育った環境の違いが発達にどのように影響するかということなどを統計的手法で分析します。知能と性格や精神疾患などが研究対象となっています。選択肢では、地域環境の側面からの部分が誤りです。

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9
正解は1です。

1.成熟優位説では、学習を成立させるために必要なレディネス(準備性)を重視します。

2.環境優位説では、周囲からの働きかけや環境を重視し、出生後のしつけや訓練が重要であると考えています。

3.輻輳説では、発達は遺伝的要因と環境的要因の統合的な影響によるとしています。

4.環境閾値説では、心理的諸特性が顕在化するには、環境条件が特性ごとに閾値(一定の水準)を超えるかどうかによるとしています。

5.行動遺伝学では、遺伝と行動の関係を統計的手法で分析しています。

3
正解は1です。

1、成熟優位説は、ゲゼルが提唱したもので、身体が発達してきてから階段を上らせる方が短期間で済む、といいう実験結果から、レディネス(準備の整った状態)の重要性を提唱しました。

2、環境優位説は、ワトソンが提唱したもので、生後の環境によって人の発達が変わると、説きました。

3、輻輳説は、成熟優位説と環境優位説が合わさって発達していくというものです。

4、環境閾値説は、発達するには、ある一定の条件がよくなればなるほど発達するわけではないと提唱したものです。

5、行動遺伝学は、心理的、行動的な形質が遺伝によってきめられていることを明らかにしようとするものです。

以上のことから、正解は1です。

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