精神保健福祉士の過去問
第18回(平成27年度)
障害者に対する支援と障害者自立支援制度 問137
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問題
第18回(平成27年度) 精神保健福祉士国家試験 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 問137 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、国際生活機能分類(ICF)の「参加制約」に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事 例〕
Eさん(49歳、男性)は、脳性麻痺で足が不自由なため、車いすを利用している。
25年暮らした障害者支援施設を退所し、1年がたつ。本日、どうしても必要な買物があるが、支援の調整が間に合わない。その場での支援が得られることを期待して、一人で出掛けた。店まで来たが、階段の前で動けずにいる。
〔事 例〕
Eさん(49歳、男性)は、脳性麻痺で足が不自由なため、車いすを利用している。
25年暮らした障害者支援施設を退所し、1年がたつ。本日、どうしても必要な買物があるが、支援の調整が間に合わない。その場での支援が得られることを期待して、一人で出掛けた。店まで来たが、階段の前で動けずにいる。
- 脳性麻痺で足が不自由なこと
- 階段があること
- 支援なしで外出できること
- 店で買物ができないこと
- 障害者支援施設を退所したこと
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この過去問の解説 (4件)
01
ICF(国際生活機能分類)は、WHO(世界保健機関)が2001年(平成13年)に採択した人間の生活機能と障害に関する状況の表記を目的とする分類です。
「健康状態」(病気、怪我、妊娠、ストレス、高齢等)
「心身機能・身体構造」(精神機能、運動機能、視覚・聴覚等)
「活動」(歩行、家事、各種日常生活動作等)
「参加」(就労、趣味、スポーツ、地域社会活動等)
「環境因子」(物的環境、人的環境、社会的環境等)「個人因子」(年齢、性別、価値観、生活歴、ライフスタイル等)
より構成されます。その根底となるのは、「生活機能モデル」であり、疾病や障害の有無に関わらず、すべての人に関する分類でもあります。
1:脳性麻痺で足が不自由なことは、「心身機能・身体構造」の機能障害にあたりますので誤りです。
2:階段があることは、「環境因子」ですので誤りです。
3:支援なしで外出できることは、「活動」ですので誤りです。
4:店で買い物ができないことは、「参加」の制約ですので正解です。店での買い物という実社会への参加ができないことですので、「参加制約」にあたります。
5:障害支援施設を退所したことは、「個人因子」ですので誤りです。
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02
1.脳性麻痺で足が不自由なことは、「心身機能・身体構造」の機能障害に該当します。
2.階段があることは、「環境因子」の阻害因子に該当します。
3.支援なしで外出できることは、「活動・参加」の活動に該当します。
4.店で買物ができないことは、「活動・参加」の参加制約に該当します。
5.障害者支援施設を退所したことは、退所理由にもよりますが、「活動・参加」の活動制限や、「環境因子」の阻害因子と考えられます。事例の状況を見る限り、障害者支援施設を退所したことが「参加制約」に直結しているとは考えられません。
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03
1、不適切です。脳性麻痺で足が不自由な事は「心身機能・身体構造」の否定的側面である「機能障害」に含まれます。
2、不適切です。階段がある事は「環境因子」の否定的側面である「阻害因子」に含まれます。
3、不適切です。支援なしで外出できることは、「活動参加」に含まれます。
4、適切な内容です。
5、不適切です。障害者支援施設を退所したことは「環境因子」の肯定的側面に含まれます。
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04
国際生活機能分類(ICF)とは、健康状態、心身機能、障害の状態を分類し、当事者の視点による生活をはかる医療基準のことをいいます。
生活の様々な場面にどのような背景や因子(要因を構成しているもの)があるかを分類するものです。
「参加制約」とは、個人が何らかの生活・人生場面に関わるときに経験する難しさのことを指します。
以下、Eさんの生活:「因子」を記しています。生活の状態から考えられる背景や因子です。
1→脳性麻痺で足が不自由なこと:「心身機能・身体構造」
2→階段があること:「環境因子」
3→支援なしで外出できること:「活動」
4→店で買物ができないこと:「参加制約」
5 →障害者支援施設を退所したこと:「環境因子」
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