精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
精神疾患とその治療 問4

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 精神疾患とその治療 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

認知症又は認知症をきたす疾患に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • アルツハイマー型認知症では、手指の振戦、筋固縮、無動、姿勢反射が目立つ。
  • レビー小体型認知症では、記憶障害が主症状で緩徐に進行する。
  • クロイツフェルト・ヤコブ病では、幻視が先行し動作が緩慢になり前傾姿勢が目立ってくる。
  • パーキンソン病では、ミオクローヌスの出現とともに急速に認知症が進行する。
  • ピック病では、健忘より性格変化と社会機能の低下が特徴である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1.手指の振戦、筋固縮、無動、姿勢反射が目立つのは、パーキンソン病です。

2.記憶障害が主症状で緩徐に進行するのは、アルツハイマー型認知症です。

3.幻視が先行し動作が緩慢になり前傾姿勢が目立ってくるのは、レビー小体型認知症です。

4.ミオクローヌスの出現とともに急速に認知症が進行するのは、クロイツフェルト・ヤコブ病です。

5.ピック病は、健忘より性格変化と社会機能の低下が特徴です。

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02

正解は5になります。
ピック病は、前頭葉や側頭葉の範囲に脳萎縮が起こる初老期の認知症です。認知症、性格変化、言語機能障害が特徴で、初期には健忘よりも脱抑制などの性格変化や言語機能障害が多く見られます。

1 手指の振戦、筋固縮、無動、姿勢反射が目立つのは、「パーキンソン病」です。発症頻度は男性が女性の約2倍です。アルツハイマー型認知症の説明は2番の選択肢です。

2 記憶障害が主症状で緩徐に進行するのは、「アルツハイマー型認知症」です。脳の神経細胞が壊れていくことによって、脳が萎縮して、記憶障害に繋がります。有病率は「女性」の方が男性よりも高くなっています。

3 幻視が先行し、動作が緩慢になり、前傾姿勢が目立ってくるのは「レビー小体型認知症」です。認知機能の日内変動が強く、BPSDが起こりやすいとされています。

4 ミオクローヌスの出現とともに急速に認知症が進行するのは、「クロイツフェルト・ヤコブ病」です。感染症として位置付けられており、寝たきりになることも多く、予後が不良な病気といわれています。

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03

1、アルツハイマー病は、記憶障害がゆっくりと進んでいく病気です。
選択肢の記述はパーキンソン病の説明です。

2、レビー小体型認知症は、幻視が見られ動きが緩慢になる病気です。
選択肢の記述はアルツハイマー型認知症の説明です。

3、クロイツフェルト・ヤコブ病は、ミオクローヌスの出現とともに急速に認知症が進んでいく病気です。
選択肢の記述は、レビー小体型認知症の説明です。

4、パーキンソン病は、手指の振戦、筋固縮、無動、姿勢反射がおきる病気です。
選択肢の記述は、クロイツフェルト・ヤコブ病の説明です。

5、記述の通りです。
ピック病は、前頭側頭型認知症とも呼ばれ、人格変化や行動異常、言語障害を起こす病気です。

以上から、正解は5です。

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