精神保健福祉士の過去問
第19回(平成28年度)
人体の構造と機能及び疾病 問87

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問題

第19回(平成28年度) 精神保健福祉士国家試験 人体の構造と機能及び疾病 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM-5)に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 作成したのは世界保健機関(WHO)である。
  • 精神障害を内因性、心因性という名称で分類している。
  • 身体疾患の診断基準も掲載している。
  • 多軸診断システムを用いている。
  • 操作的診断基準によって診断する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。

1.DSM-5を作成したのはアメリカ精神医学会です。WHOが作成したのはICD-10です。

2.内因性、心因性といった分類はDSM-5では行われていません。

3.DSM-5では、身体疾患の診断基準は掲載していません。

4.DSM-5では多軸診断システムを廃止し、多元的な診断を用いていることが特徴です。

5.操作的診断では、診断基準に基づいて機械的に診断していきます。DSM-5も操作的診断によって診断します。

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02

×1 . 世界保健機関(WHO)によって作成されたのは、ICD-10です。DSM-5を作成したのは、米国精神医学会です。

×2 . 精神障害を内因性、心因性、外因性という名称で分類しているのは、DSM-Ⅲまでです。病因ではなく症状で分類するようになりました。

×3 . DSM-5は、精神疾患の診断基準を掲載しているもので、身体疾患の診断に用いません。

×4 . 多軸診断システムを用いているのは、DSM-Ⅳ―TRまでです。DSM-5には多元的診断が用いられているそうです。少し古い教科書で学んでいると、間違えやすい問題です。

〇5 . 操作的診断基準によって診断されています。操作的診断基準とは、判断のための具体的な基準や手順が示されていることです。

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03

精神疾患の診断統計マニュアル(DSM)も多く出題されています。

1.誤り。DSM-5を作成したのはアメリカ精神医学会です。患者の精神医学問題を診断する際の指針です。

2.誤り。以前は精神障害を原因により分けていました(心因性、外因性など)が、ここ最近では、そのような分け方はしておらず症状で分けています。

3.誤り。身体疾患の診断ではありません。

4.誤り。DSM-4まで5軸の多軸診断が用いられました。DSM-5(2013年)からは大幅に見直しがされ多元的診断へと変わりました。

5.正しい。操作的診断基準は診断の基準が示されているのでチェックリストなどを使いながら診断していきますので誰が診断を行っても同じ結果となります。

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