精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
現代社会と福祉 問25

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問題

第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 現代社会と福祉 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

社会的企業に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 収益事業を行わない組織である。
  • 日本に独特の組織である。
  • 市場や準市場の外側で事業に取り組む組織である。
  • 社会福祉法人に関する法制度に基づき創設される特別な組織である。
  • 社会的な困難や課題に取り組む組織である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正答は「5」です。

社会的企業とは社会問題の解決を目的として、収益事業に取り組む事業体です。

1. 社会問題の解決を目的として収益事業を行うので、誤りです。

2. アメリカのレーガン政権、イギリスのサッチャー政権下で社会保障費が削減されたことを背景に、これまでのように公的な補助金や助成金を頼って実施していたボランティアやNPOの活動を、事業体の収益事業とすることによって継続的に実現しようという動きが起きました。日本で社会的企業への関心が高まったのは2000年代頃からです。

3. 準市場とは、医療や福祉サービスの提供に部分的に市場原理を取り入れることです。社会企業はまさに市場や準市場を使った社会問題の解決なので、市場や準市場の外側ではなく内側です。

4. 法制度によって規定された組織ではありません。

5. 正解です。

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02

正解は5です。

社会的企業とは、環境問題や貧困問題、少子高齢化や町おこしといった社会問題の解決を目的として収益事業に取り組む事業体のことです。

その他の選択肢については、以下のとおりです。

1.社会的企業はボランティアや慈善事業とは区別され、収益事業に取り組みます。

2.社会的企業が注目を集めたのは、1980年代以降。レーガン政権下やサッチャー政権下で社会保険費が激減し、アメリカ・イギリスのNPOが深刻な資金不足に陥ったことから動きが活発になりました。

3.準市場は、医療・福祉といった公的サービスにおいて、部分的に市場原理を取り入れている市場のことです。社会的企業は、市場や準市場の内側で事業に取り組む組織を指します。

4.社会的企業は、法制度によって創設される組織ではありません。また、従来の福祉サービスからも営利企業のサービスからも抜け落ちた分野に特化した事業を展開することが多いです。

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03

正解は5です。

社会的企業とは、社会問題の解決を目的とし、収益事業に取り組む事業のことをいいます。ソーシャルビジネスも含まれます。

1→収益事業を行う組織です。例えば取り扱う商品を通して、社会をよくしていくこと、町おこしをすることなどがあげられます。

2→海外でも社会的企業は発展しています。

3→市場や準市場の内側で事業に取り組む組織です。

4→法制度に基づき創設される特別な組織ではありません。

5→ 社会的な困難や課題を目的とし、企業活動に取り組む組織です。

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