精神保健福祉士の過去問
第20回(平成29年度)
障害者に対する支援と障害者自立支援制度 問61
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問題
第20回(平成29年度) 精神保健福祉士国家試験 障害者に対する支援と障害者自立支援制度 問61 (訂正依頼・報告はこちら)
事例を読んで、Fサービス管理責任者(社会福祉士)の対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔 事例 〕
Gさん( 40歳、男性 )は、重度の知的障害があり、20年間W施設に入所している。Gさんは、自分だけでは意思決定することが困難な状態であるため、成年後見人が選任されている。W施設のFサービス管理責任者は、入所を継続したいか地域移行したいかのGさんの意向が分からない状態であったが、個別支援計画の見直しを行う時期となっている。
〔 事例 〕
Gさん( 40歳、男性 )は、重度の知的障害があり、20年間W施設に入所している。Gさんは、自分だけでは意思決定することが困難な状態であるため、成年後見人が選任されている。W施設のFサービス管理責任者は、入所を継続したいか地域移行したいかのGさんの意向が分からない状態であったが、個別支援計画の見直しを行う時期となっている。
- 入所継続を前提に、日中活動の充実を図る。
- 家族の意向に沿って方針を立てる。
- 成年後見人の意向に沿って方針を立てる。
- グループホームへの入居を調整する。
- 本人、関係者の参加による意思決定支援会議を開催する。
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この過去問の解説 (3件)
01
×2 . 家族の意向も大切ですが、本人の自己決定を尊重するべきです。また、この事例では、成年後見人が立てられており家族のかかわりがあまり深くない様子であることもあり、本人、関係者の意見などを踏まえ検討するのが適切です。
×3 . 成年後見人の意向も意見としてはあげられますが、まずは本人及び施設側の意向など総合的に判断して本人の了解を取るのが適切です。
×4 . ここでは、地域移行の方向を決定しているわけではないので、グループホームへの入居を調整するのは不適切です。
〇5 . 利用者本人の自己決定を尊重するのが原則であるので、本人及び関係者の参加による意思決定支援会議を開催するのは適切です。
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02
1→入所を継続したいか地域移行したいかと考えている段階です。Fサービス管理責任者(社会福祉士)のみで、今後のことを考えるのは適切ではありません。
2→家族の意向を聞くことも大切ですが、それだけでGさんの今後の支援を決定していくのは適切ではありません。
3→成年後見人の意向を聞くことも大切ですが、それだけでGさんの今後の支援を決定していくのは適切ではありません。
4→入所を継続したいか地域移行したいかと考えている段階です。Fサービス管理責任者(社会福祉士)のみで、グループホームの入居のことを考えるのは適切ではありません。
5→本人、関係者の参加による意思決定支援会議を開催することは適切といえます。
Gさんは「自分だけでは意思決定することが困難な状態」でありますが、だからと言って、Gさんの意向を聞き取れないまま、支援する側だけで今後について決断するのは誤りです。
Gさんの意向を聞いていくこと、Gさんにも「決定」の場に参加してもらうことはとても大切なことです。
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03
Gさんの意向が分からない状態なので、Gさんや成年後見人、ご家族、担当者などGさんに関わる人を集めて、意思決定支援会議を開き、Gさんをサポートすることが必要だと考えられます。
1 Gさんの意向がわからないのに、入所継続を前提にすることは適切ではありません。
2 ご家族の意向がGさんの意向と必ずしも合致するわけではないので、本人も含めた関係者で話し合いながら考えていく姿勢が大切だと思います。
3 2の選択肢同様で、成年後見人自身もGさんの意向が分からないということも考えられます。Gさんの意向を決定できるような支援が必要となります。
4 グループホームへの入居を検討しているということは、問題文にも全く出てきていないので、現在の時点では不適当だと考えられます。
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